泥棒を包囲したのはラマ!
2月2日夕方、英ダービーシャー州サウス・ノーマントンのカーンフィールド・ホールで農場を営むハイジ・プライスさんとグラハム・オリバーさんは動物たちの大きな鳴き声を聞きつけ、農場に侵入者がいることに気が付いた。二人はすぐさま動物たちのもとへ駆けつけたというが、そこで目にしたのは8匹のラマに囲まれ逃げ場を失っていた男の姿だったという。
一体何があったというのだろうか。
実はこの男、ある女性からタバコを盗んで警察から逃走中だったという。暗闇の中、懐中電灯で照らしながら野原を駆け抜けていたところ、フェンスを乗り越えてこの農場に侵入してしまい8頭のラマに囲まれてしまったのである。体長180センチほどあるラマに包囲された男は身動きが取れず、その後、現場に到着した警察に御用となった。
夜間の侵入者を嫌がる性格
ハイジさんはこう話す。
うちには8頭のラマがいますが、ラマは日没後に自分の領域に人が入るのを嫌います。ラマたちは駆け寄って彼を取り囲み、まるで警告するかのように大きな鳴き声を上げ始めました。その声はまるで老人の笑い声のようです。私たちが家から連れ出した犬が男の足元で激しく吠え立て、ラマにも囲まれ、男はどうしたらいいのかわからず怯えている様子でした。彼らがいなければ男は逃走していたと思うし、うちのラマたちを本当に誇りに思います。唾も吐かずにマナーも良かったですからね。
今から約10年程前、閉鎖される農場からハイジさんはラマたちを引き取ったという。当時は全く知識がなかったことから引き取ることを断ったというが、引き取り手がいない場合は安楽死させられると聞き、引き取り手が見つかるまでの間だけ預かることにしたという。だが、その後も申し出はなく、以来、この農場で飼育されることとなったようだ。
それからラマに関するリサーチをはじめたハイジさんの献身的なサポートのおかげで、ラマたちは今では精神的な問題を抱える患者を支援するセラピーラマとして活躍しているという。このセラピー活動は英国ラマ協会誌および英国作業療法ジャーナルに掲載されたほどだそうだ。今回のお手柄はラマたちはもちろん、ハイジさんの日頃の努力が実を結んだものかもしれないですね。








