インドで「最も太った犬」の総選挙が開催される!!
このほど、インドの首都デリーでとある”選挙”が開催され話題を呼んでいる。選挙ポスターが街に貼られ、支持者たちが熱心に投票を呼びかける。ついには投票所まで開設されたというのだから、さぞかし重要な選挙なのだろう。ところが人々が選んでいるのは政治家ではない。「街で最も太った犬」なのである。
その名も「Fat Dogs of Delhi」。64匹の犬から始まったインターネット上の人気投票は、地域ぐるみの一大イベントに発展した。候補者たちは当然、選挙演説などしない。たいていは寝転んでいるだけなのだ。
64匹のぽっちゃり犬が、トーナメントで激突
企画を始めたのは、デリーの犬たちを紹介するInstagramアカウント「Fat Dogs of Delhi」。地域住民にかわいがられている街の犬たちが候補となり、Instagramのストーリーズで対決。投票によって勝ち進むトーナメント形式で、最初は64匹が参加した。
ところが犬たちの写真が公開されると、支持者が続々と登場。応援ポスターを作る人、友人に投票を頼む人、特定の犬を熱烈に支持する人まで現れた。デリーの人々は、いつの間にか本物の選挙さながらの熱気に包まれていたのである。
投票所まで開設!付箋が投票用紙に
決勝に進んだのは、サケット地区の「グーグー」と、SDAマーケット周辺で親しまれていた「ゴラ」。オンラインだけでは飽き足らず、市内には実際の投票所も設けられた。飲食店のカウンターに投票箱を置き、付箋にお気に入りの犬の名前を書いて投じるという、なんとも手作り感あふれる選挙である。
現地メディアによると、投票所には若者から高齢者まで足を運び、敗退した候補の支持者による抗議まで起きた。候補犬の本人たちは、おそらく自分がこれほどの騒ぎを巻き起こしているとは夢にも思っていないだろう。
主催者のInstagramでは、さらに詳しい候補犬の実際の写真や応援ポスターを見ることができる。
Fat Dogs of Delhi 公式Instagram(候補犬・投票の様子)
人気者ゴラに訪れた、悲しい出来事
ただし、この選挙には思いがけない悲しい展開もあった。決勝に進んだゴラは、投票期間中に亡くなってしまったのだ。準決勝に残ったタラも亡くなり、主催者はそれぞれを追悼する投稿を公開した。
それでもゴラの人気は衰えず、支持者たちは思い出とともに投票を続けた。街の犬たちが、単なる「野良犬」ではなく、地域の人々に名前を呼ばれ、日々見守られる存在だったことが伝わってくる。なお、10月1日時点で公式の最終結果は確認できていない。
かわいいだけでは済まない、犬たちの健康問題
もっとも「太った犬」を競う企画には、獣医師から心配の声も出ている。地域の複数の住民が善意で同じ犬に餌を与えれば、知らないうちに食べ過ぎてしまう可能性があるからだ。実際、候補のグーグーは健康管理のため食事量を調整されているという。
主催者は集まった寄付を街の犬を支援する団体に役立てたいとしている。犬たちへの愛情が、投票だけでなく健康を守る行動にもつながれば何よりだ。もっとも候補犬たちにしてみれば、選挙が終わった途端に食事制限が始まるのは、少々納得がいかないかもしれない。
参照元:
Fat Dogs of Delhi 公式Instagram【1】
Hindustan Times:犬の選挙と投票所【2】
Hindustan Times:ゴラとタラの訃報【3】
Hindustan Times:犬の肥満と健康【4】








