鳥になる途中で何があった? 前にも後ろにも翼を持つ“小さな恐竜”が見つかる

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前にも後ろにも翼!中国で新種の“小型4枚羽恐竜”が発見される

鳥のような羽毛をまとい、前脚には大きな翼。そしてよく見ると、後ろ脚にも立派な羽が生えている。まるで翼を4枚装備したような、小さな恐竜の化石が中国で見つかった。

新種の名は「Norellraptor barsboldi(ノレルラプトル・バルスボルディ)」。全長はわずか57センチほどだが、この小さな恐竜が、空を飛ぶ能力の進化について意外に大きなヒントを残していた。

1億年以上前の中国を生きた小型恐竜

化石は中国・遼寧省から発見され、国際研究チームが9月29日付の学術誌『Nature Communications』で報告した。ノレルラプトルはミクロラプトル類と呼ばれる小型の肉食恐竜の仲間で、鳥に近い恐竜ではあるものの鳥そのものではない。

保存状態は非常によく、前脚と後脚、さらに尾の先にも羽毛の痕跡が残っていた。骨の成長状態から、死亡時には少なくとも3歳ほどだったと推定されている。

後ろ脚にも“翼”があった

ミクロラプトル類で特に目を引くのが、後ろ脚にまで長い羽毛を持つことである。前脚の翼と合わせれば、見た目はまさに「4枚羽」。現代の鳥とはかなり違う姿で空中を移動していたと考えられている。

ただし、現代の鳥のように力強く羽ばたいて飛んでいたのか、それとも木々の間を主に滑空していたのかについては議論が続いている。4枚も翼があるからといって、単純に現代の鳥の2倍飛べたという話ではない。

鳥とは別ルートで“飛行装置”を作った?

今回の研究で興味深いのは、化石の見た目だけではない。研究チームはミクロラプトル類に見られる飛行関連の特徴を、鳥類へつながる系統と比較した。

その結果、ミクロラプトル類で確認された194の飛行関連形質のうち約30%は鳥類側にも存在したものの、それらが進化した順序は両者で異なっていた。つまり似た“飛行装置”を持ちながら、その組み立て方は同じではなかった可能性がある。

恐竜たちは何度も「空を飛ぶ」を試していた

この結果は、飛行能力が恐竜から鳥へ一直線に完成していったのではなく、羽毛恐竜の複数のグループが、それぞれ独自に空へ進出する方法を試していた可能性を支持する。

現代では鳥が空を独占しているように見えるが、1億年以上前の空の入口では、どうやら恐竜たちがさまざまな設計図を試していたらしい。

前に2枚、後ろにも2枚。結局どの飛び方が一番快適だったのか、本人に聞いてみたいところである。

参照元:
Nature Communications「Independent assembly of the flight apparatus in a non-avian dinosaur clade」
Nature「Stunning fossil shows dinosaurs’ distinctive path to flight」

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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