なぜCIAがそれを集める!
「世界のスパイ機関と言えば?」と聞かれれば、真っ先に思いつくのは、米中央情報局”CIA”だろう。
アメリカ映画におけるクールでカッコいいイメージや、ヤバイことにまで手を染めるダークなイメージなど、誰しもが各々のCIA像を持っているだろう。
だが最近、CIAがあるものを集めていたことが明らかになり、「CIAのイメージ丸崩れや…」と話題になっている。
誰もが言い知れぬ違和感を感じる、CIAが集めていたものとは…
日本の顔文字である!
・・・なんで!!??
ウィキリークスがCIAの機密を暴露
2017年3月7日、内部告発サイト「ウィキリークス」はCIAの機密を暴露した。
RELEASE: Vault 7 Part 1 "Year Zero": Inside the CIA's global hacking force https://t.co/h5wzfrReyy pic.twitter.com/N2lxyHH9jp
— WikiLeaks (@wikileaks) 2017年3月7日
今回ウィキリークスは、「情報収集のためのハッキング技術をCIAが開発した」と告発。
ウィキリークスの公表はすぐさま全世界で報じられ、今回の機密漏れは「史上最大の流出」とまで言われている。
そして、日本の顔文字たちは、その機密情報の中に潜んでいた。
史上最大の流出とまで称される、重要な機密情報の中で、喜怒哀楽の表情を見せる日本の顔文字たち…違和感を感じるのは筆者だけだろうか?
CIAによる日本の顔文字コレクション
“Japanese style Faces”と呼ばれる一覧には、100以上の顔文字が並んでいる。
せっかくなので、CIAが渾身の力を振り絞って収集した顔文字作品を、いくつか見てみよう。
①よく使うやつ!
まずはおなじみの作品から。
(^▽^)、(;´Д`)、( ̄ー ̄)、(´・ω・`)、(゚∀゚)
確かに、これはよく見る。日本人の文章を読解するときには、必要かも知れない。
②初見ではわからないかも…
初見の外人が理解できないものには、作品名も添えて。
Σ (゚Д゚;):surprised(驚き)
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚):confusion(困惑)
Σ(||゚Д゚):scary(恐怖)
(・∀・):”well” or “good”(「えーと」、「いいね」)
ᶘ ᵒᴥᵒᶅ ← baby seal(赤ちゃんアザラシ)
╯‵Д′)╯彡┻━┻:angry guy flipping a table(テーブルをひっくり返すおこりんぼ「ちゃぶ台返し」)
「赤ちゃんアザラシ」とか「ちゃぶ台返し」は使ったことないけどな…
③…日本人でも見たことないよ?
CIAの機密文書の中には、日本人になじみのない顔文字もあった。
̿ ̿̿’̿’\̵͇̿̿\=(•̪●)=/̵͇̿̿/’̿̿ ̿ ̿ ̿
ニガー? ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ ニガー?
…見たことねぇよ。「ニガー」って、黒人を蔑むスラングだろうけど、ほとんどの日本人は使わないと思うな…
このようにCIAの顔文字一覧には、よく使うものから、「こんな顔文字あんのかよ」というものまで様々であった。
この顔文字たちを収集するために、わざわざ日本人のツイートや2ちゃんねるの書き込みを、真剣なまなざしでCIAの職員が解読していた姿を想像すると…シュールすぎて笑いがこみ上げてくる。
「史上最大の流出」と呼ばれるほどの今回の機密漏れ、軽々しく捉えてはいけないというのはわかっているのだが…
CIAの機密文書の中の顔文字に、違和感とともに、なんだかほっこりしてしまう筆者なのであった。
参照元:WikiLeaks, Vault 7: CIA Hacking Tools Revealed, Japanese style Faces、Twitter