今月28日、レーサーの佐藤琢磨は世界三大カーレース「インディ500」において、日本人初となる優勝の快挙を遂げた。その大会中に起きた事故についての記事である。
新幹線を超えるスピードで競い合うスポーツ
Great shots from @MattKryger of Takuma Sato celebrating his #Indy500 win. pic.twitter.com/z0yoR8R46K
— IndyStar Sports (@IndyStarSports) 2017年5月28日
モータースポーツといえばコースを稲妻のような猛スピードで走行し、レースに優勝すれば首に花飾りをしてシャンパンをかけられる(「インディ500」では牛乳をかけられる)といった華やかなイメージを持つ人も多いのではないだろうか?
パワーとスピードが限界まで追求されたマシン、それをドライバーが乗りこなし競い合う姿はまさに圧巻である!
しかし、その裏には信じられないほどのリスクが潜んでいる。
今回、事故の起きた「インディ500」は、ブレーキはほぼ踏まず平均時速350キロメートルの3時間耐久レースで最高時速が370キロメートルにも達する、かなり危険なレース内容になっている。
時速370キロといえば、国内最速の新幹線「E5系」が時速320キロメートルなので、それをも上回るスピードをあの車体で突っ走るというのだから、正気の沙汰ではないといえる。
もし少しでも操作を誤れば、、考えただけでもおぞましい結果になるだろう。
Stopped by the #Indy500 garage, silence abounds – decided to let the @CampingWorld #Indycar sleep. pic.twitter.com/vl2bxzRFUF
— Mike Hull (@IndyMHull) 2017年5月27日
しかし、それは想像の域で収まるものではなかった。実は「インディ500」では、過去に両足を切断する痛ましい事故や、幾度か死亡事故も発生している。
決勝の53周目のコーナーで事故は起きた!
それでは、事故の映像をご覧いただきたい。
REPLAY: @scottdixon9 checked, cleared, and released after this turn 1 incident during the #Indy500 at @IMS. #INDYCAR pic.twitter.com/gaD950M27F
— IndyCar Series (@IndyCar) 2017年5月28日
まるでゲーム『エフゼロ』のような壮大なクラッシュシーン、、
急なコーナーを回りきれず外側の壁に激突した白い車が、後ろから来る青い車にぶつかりクラッシュ。後者の青い車は、内側の壁にぶつかり車体の後部を失う事態に陥っている。
この後、衝突した車に乗る選手2人は、自力で降りることができたようだ。
ただ、大きく破損をした青い車に乗っていた選手は大丈夫なのだろうか、、?
現在のご本人の様子がコチラ、、
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Thanx for all the messages. That was a wild ride. Bummed for #campingworld. Now onto the Championship.Congrats @TakumaSatoRacer so happy 4 u pic.twitter.com/zFd9Z3fX4Y
— Scott Dixon (@scottdixon9) 2017年5月28日
おぉ、良かった。事故の大きさを感じさせないほどの笑み。なんとも元気そうではないか!
車体がひっくり返って選手が地面に頭をぶつけているシーン。これを見ると「もう生きていられないな」と思わざるを得なかった。そう思うほどの衝撃だったというのに、まさかの無傷。すごい、かなりの強運の持ち主なんだろう。
しかし、なにはともあれ、命に別状はなかったようで何よりだ。
実は、今大会の事故はこれだけではない。
予選初日にも大きな事故があり、乗っていた選手が骨盤と右股関節を骨折する重症を負っている。
カーレースって、本当に安全とは無縁なんだな、、。
だが、ここまでリスクがあるのに、この業界は廃れる気配どころか盛況の度を増すばかりだ。
こんなことがあるなら、「やりたくない!」「観たくない!」となる可能性もあるはずなのだが、、
もしや命を賭けるという野生的な戦いだからこそ、そこに我々を強く惹きつける魅力があるのか、とも思えるのだ。