スマホの画面に夢中になって歩いていると、、
痛ッ!!!
このように何かにぶつかったり、危ない経験をしたことがある人は少なくないはずだ。
近年スマホの普及率が爆発的に増加したため、こういったことが多数発生している。
今回は、歩きながらスマホを使用すること(通称「歩きスマホ」)を違反とするべきか否かを考えなければならない事案が発生したので紹介したい。
現代的な悲しい事故を監視カメラが目撃!
事故はアメリカのニュージャージー州サマーセット通りで起こった。
67歳の女性が携帯電話に気を取られて歩いていると、、
なんと2メートル弱の高さからガス管の工事現場へと落下したのである。
これによって彼女は大きな怪我を負った。その後、病院へと搬送され現在も深刻な状態であるという。
この工事現場に、危険を警告する注意書きや障壁がないことは問題である。しかし、この事故はそれだけが招いた結果ではないことは明らかだ。
※ニュージャージー州では、「歩きスマホ」に罰金約1万円を課す「歩きスマホ規制条例」がある。
歩きスマホにご用心!
たしかに、スマホには「LINE」や「地図アプリ」などがあり便利だ。ついつい外出先で、歩いている時だって使いがちになる。
しかし、そのせいで思わぬ事故が発生しているという現実があるのだ。
東京消防庁の調べによると、東京都の管轄内で平成22年から平成26年までの5年間に、歩きながらもしくは自転車に乗りながらのスマホ使用中に起きた事故で152人が救急搬送さている。その内、入院の必要がある中等症以上が30人で、命の危険に及ぶ重篤なケースもあるという。
そして被害者になるだけではなく、加害者になるケースだって存在する。
現在の日本では「歩きスマホ」を取り締まる条例や法律はない。しかし、だからといってモラルやマナーは忘れてもいいという理由にはならないのだ。
最近では、街のいたるところに「歩きスマホ」を警告する文章の掲示がされている。しかしそれは「歩きスマホ」をしている当人の目には、映っていないのが現状だろう。
この問題が深刻化すれば、「歩きスマホ」に罰則が与えられるのも時間の問題なのかもしれない。