土用の丑の日、実はウナギを食べないほうがいいかも?
7月25日と8月6日は土用丑の日。今年もうな重を食べて精をつけよう!とお考えの人も多いだろう。
土用の丑の日の発祥は江戸時代までさかのぼる。日本史でもおなじみの蘭学者・平賀源内が考案したキャッチコピーだとされている。
みなさんは、土用の丑の日は「ウナギが美味しい日だからウナギを食べる!」という印象があるのではないだろうか。しかし、調べていくとそれとは真逆の結果が出てきてしまったのだ!!
ウナギは毎年夏になると味が落ちてしまうため、客足が遠のき困った鰻屋が平賀源内にプロデュースを依頼したのだという。
なんと!夏のウナギは美味しくなくて人気がなかったのだ!
源内は、当時からあった「土用丑の日は”う”のつく食べ物を食べると夏バテしない」という民間伝承に目をつけ、それをウナギに関連付け、土用の丑の日にウナギを食べると夏バテしない!と言って広告を出したのだ。
・・・・実は冬のウナギのほうが、肉厚で脂のノリがいいらしい。
美味しくないものを広告の力で売るとは、まるでマクドナルドのようである。私たちはまんまと平賀源内のマーケティングに乗せられていたようだ・・・。
ここまでいっても、「関係ねー!クリスマスにケーキを食べるように、土用の丑の日にはウナギ食うんじゃー!」と捉えている人も多いのではないだろうか。
勿論暑い夏を元気に過ごせるようにげん担ぎするのはいいことが、ウナギをオススメできない理由はこれだけではない。
近頃、私たちが口にしているニホンウナギが絶滅の危機に瀕しているというニュースがもっぱら話題である。このまま食い尽くしてしまえば、後世で食べられなくなるどころか、生態系を破壊してしまう。
ウナギの絶滅を防ぐためにも、今年から土用の丑の日を新しいスタイルで過ごしてみよう!
土用の丑の日の新常識!「う」のつく食べ物で夏を乗り切ろう!
土用の丑の日はうなぎだけじゃない。上記でも言ったように、「土用丑の日は”う”のつく食べ物を食べると夏バテしない」のだ!!!
とにかく頭に「う」がつけば何でもいいみたいだ!手羽先(筆者)はスーパーにいってざっと探してみたぞ!!
うの花ッ!!
梅酒ッ!!
うに煎餅ッ!!
ウィーダーinゼリーッ!!
うまかっちゃんッ!!
・・・・・どうにもスペシャル感に欠けている部分は否めないが、ウナギを買うよりかははるかにお手軽だろう。
上のほかにも、キュウリやカボチャなどの瓜類、うどん、ウド、ウーロン茶、ウェハ―ス、ウコン、ウィンナーなどなど・・・「う」の付くものはたくさん見つかった。
では最後に、手羽先が選んだ最強の土用の丑の日セットをご覧いただこう!
コイツだーーーー!!
ドォォォォォン!!!
ウ ォ ッ カ と う ま い 棒
ウナギより圧倒的に栄養価が低くむしろ超体に悪いが、これもまた土用の丑の日の条件にあてはまるので、ウナギと同じレベルで運がよくなる気がする。これぞ21世紀の土用の丑の日スタイルだ!
手羽先のようなダメ人間からすると、クーラーの効いた部屋で飲んだくれながらうまい棒を食べるのが一番だと思っている。というか土用の丑の日に限らず毎日やりたい。酔っぱらって畳の上でひっくり返ってるだなんて、最高の夏休みじゃないか。
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ここまでおちゃらけた話題で終わってしまったが、ウナギが直面している絶滅の危機は事実なのである。
別の方法で土用の丑の日のげん担ぎをして、生態系が安定するまで買い控えをしていただければ、この記事を書いた甲斐があるというものだ。
「う」の付く食べ物でげんを担ぐ、という新しい常識を取り入れて、ウナギの保護に一役買ってみるのはいかがだろうか!
~お・わ・り~
参照元:毎日新聞、平賀源内(Wikipedia)
撮影:手羽先