【詐欺!?】2027年に人類が火星に移住する驚異の計画「マーズワン」

テクノロジー

2027年には火星に住めるかもしれないらしい。

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世界最大の航空宇宙機器開発会社と称される「ボーイング社」と、ロケットの打ち上げや宇宙船の開発を行う「スペースX」が、どちらが先に火星へ人類を送れるか競争しているのを知っているだろうか。どちらもアメリカに所在を置き、火星へ人を移住させる計画を積極的に進めている会社だ。

ボーインクとスペースXはわが社が一番乗りだ!と張りあっているが、実は人類の火星初上陸を狙うのはアメリカの会社だけではない。オランダの「マーズワン」も着々と火星への移住計画の実行を進めており、先日にはCEOバス・ランスドルプが「2027年には人類が火星に住めるようになるだろう」と発言している。

火星永住の実現を目指すマーズワン

マーズワンが目標とするところは火星への上陸だけでなく、長期的に火星で生活できるような街をつくること、いや、永住できるようにするのがミッションだという。

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マーズワンは火星に行きたいと希望する一般市民からクルーを選出する。マーズワンの火星上陸計画は片道切符であり、自由に地球と火星を行き来できるわけではない。それくらいの覚悟がある人を選出するということだ。なかなかハードルが高いと思うのは私だけだろうか。とはいえ、マーズワンの計画では最終的に何万人もの人を火星に送り続ける予定なので、火星にひとりぼっちということはないはずだ。

残念ながら、最初に火星へ旅立てる人員はたった4名。2年ごとに4名を追加で火星に送り出していくという。どうして2年に一度しか送り出せないかというと、地球と火星の関係上「26か月に1回」しかロケットを飛ばすのに絶好のチャンスが訪れないからだ。もしこのチャンスを逃すとまた26か月待つことになるという。

このマーズワンの計画に疑問を抱く人は多いのは事実だが、CEOのランスドルプはこの計画の実現性に自信を持っている。

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初めての火星移住者は一般市民から選出されると言った。以下はランスドルプが語る選出の条件だ。

“The most important skill is really teamwork,” “You need to be the ultimate team player, because you’re going to depend on each other with your lives and that is what the whole mission is about.”
最も重要なのはチームワークを大切にできるかどうか。互いに信頼し合い、究極のチームになることが全体のミッションでもある。

たった4人しかいない火星で仲違いしてしまっては生活しづらくてしょうがない。地球に帰りたくなっても帰れないし、やはり共に過ごすメンバーと協力できる人でないと火星に行くのは難しいのだろう。

すでに選考は進んでおり2万人から100人まで厳選されている。

火星への移住が実現される日はもうそこまで来ている。すでに選考は始まっており、応募があった2万人の中から二次選考までで100名に絞り込まれた。残っているメンバーの国籍はさまざまで、マーズワンも出来る限り色んな人種を火星に送りたいと考えているらしい。

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ちなみに日本人はメキシコ在住で日本料理店のシェフをしている52歳の島袋悦子という女性が候補として残っている。彼女は火星で寿司屋をしたいらしい。

マーズワンは詐欺だと批判する人も…

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これだけ壮大な火星移住計画を立てているマーズワンだが、世間では実現の可能性の低さとビジネス的に詐欺ではないのかとウワサされている一面もある。火星に行くことはいずれ可能になるかもしれない。しかし、他団体や宇宙研究者の試算によると火星上陸計画の費用は3,000億ドル~6,000億ドルと言われているのに対し、マーズワンが計画している費用は60億ドルと圧倒的に低すぎる。こういったことからも計画の実現性に疑問が示されている。

また、選考に参加するには38ドルを支払う義務があったことや、Mars100(マーズハンドレッド)と呼ばれる100人に残った志願者にはポイント制度があり、マーズワンの製品を買ったり、寄付することでポイントが加算され選考に多少なりとも影響があるというのだ。こういったことから詐欺なのではないかとウワサされている。

宗教、倫理的な問題で火星への移住に嫌悪感を抱く人もいる

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火星への移住は宗教的に禁止される場合もある。

アラブ首長国連邦の宗教機関GAIAEは2014年2月、ムスリムが火星へ旅行したり移住することを禁ずるファトワー(宗教見解)を発表した。理由は、死ぬ確率が高い火星への旅行が、イスラム教が禁じる自殺行為に等しいと判断したためである。これに対してマーズワン側はファトワーの撤回を求めたと報じられた。

また、マーズワンの火星移住計画が片道切符であることも倫理的な問題となっている。片道で火星に行ったきりになることは、「一生会うことができなくなる」ことだ。連絡が取れたとしてもメールなどの手段なら本当に本人が連絡してくれているかは分かりようがない。火星で生活している人を思うとき、また、地球で生活している人を思うとき写真を見て思いをはせることになる。要するに、死んでしまった人にすることと同じなのだ。行ってしまったら行ったきり。これが倫理的に問題視されている部分である。

このように宗教的に火星へ移住できない場合もあれば、倫理的にどうなのかとマーズワンの計画に疑問を抱く人も多いのが現実なのだ。覚悟を決めて火星への移住を決め、いざ上陸したが地球に帰りたくても帰れないことを火星にて実感した時、どんな気持ちになるのだろうか。

あなたは火星に行きたいと思いますか?

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さまざまなリスクを伴う火星への移住。いずれ実現される日はそう遠くなさそうだが、そのときあなたは火星へ移住したいと思うだろうか。

兎にも角にも私はマーズワン、ボーイング、スペースX、NASAの火星移住計画のその後をこれからも追い続けたいと思う。

参考:CNNMars OneNASAWikipedia

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難しいほうの峯

強烈なほどボディコンに憧れをもつ平成生まれ女。苗字をスムーズに読み書きしてもらえたことがないストレスフルな人生を楽しむほどのポジティヴさが売り。遠慮せず喜怒哀楽をありのままに表現しすぎるのが玉に瑕。

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