まずこの画像を見てもらいたい。
カクカクしたした折れ線とウネウネした曲線が見えている思う。私(お松)にもそう見えてる。しかし、実はこの2本の線は両方ウネウネした曲線なのだ!にわかに信じがたいが本当にそうらしい。しかし、その事実を聞いたところで、結局私たちの目に映っているのはカクカクしたした折れ線とウネウネした曲線なのだから面白い。
これが錯視(目の錯覚)。
この作品は中京大学心理学部准教授、高橋康介さんが第8回錯視・錯聴コンテストで入賞したもの。秀逸だ。受賞時の高橋准教授のコメントをここで抜粋させいただく。
「人間の脳や心は、まだまだたくさんの謎に包まれています。錯視や錯覚はそんな不思議の一端を私たちに身を持って教えてくれます。それ以上に、錯視や錯覚は見るだけで楽しい!こんなに楽しい科学は他にはなかなかありません。心理学部の学生だけでなく、こどもから大人まで多くの人にこの楽しさを知ってもらいたい。声をかけてもらえば錯視鑑賞会(解説付き)なる出前講義致します。
錯視研究者として、これからも人間の脳や心の謎に挑み続けます。そして圧倒的な錯視作品を世に送り出し続けて、いつの日か北岡先生を超える錯視クリエーターになることを夢見ています。」
ふむふむ。なるほど高橋准教授がおっしゃる通り人間の脳や心は謎だらけ。目で見たものを脳がどう認識するのか日常的に考えることは少ないが、自分の目に映ったもの(脳が認識したもの)が事実だと思い込むのは危険なようだ。
高橋准教授のコメントの中で1点気になったところがある
いつの日か北岡先生を超える錯視クリエーターになることを夢見ています。
高橋準教授が夢にまで見る人、北岡先生ってだれ?そんなにすごいの?
錯視界の巨匠、北岡明桂教授がほんとにすごすぎた件
知らなかった。北岡先生がこんなにすごかったなんて。疑ってすいませんでした。ほんとすいませんでした。北岡先生は立命館大学・総合心理学部/文学部人文学科心理学専攻教授として、錯視界のトップを走り続ける人だったのだ。
"Rotating snakes" (created in 2003, version 2015)
Each disk appears to rotate in the constant direction: black ->…
北岡 明佳さんの投稿 2016年9月13日
This image appears to rotate counterclockwise. (optimized Fraser-Wilcox illusion, Type IV)
北岡 明佳さんの投稿 2016年10月15日
北岡先生の著書やホームページ見ればその凄さ、そして錯視の楽しさに触れることができる。もちろん世界も北岡先生をほおっておかない。あのレディーガガも自身のアルバムに北岡先生の作品を使用するなどめちゃめちゃ注目度も高い!
北岡 明佳さんの投稿 2016年9月10日
北岡先生、高橋准教授をはじめとする、錯視作品の楽しさ奥深さを知った私(お松)。北岡先生のホームページを食い入るように見ていると。あれ?なんかフワフワする。すこし気持ちが悪いかも?あれ?
あ!
読者のみなさも、錯視作品の見すぎにはお気をつけください。