人々を繋ぐ新たなデバイス
色んな国の人と話してみたい!!そんな欲求を持つ人は多いだろう。
しかし言葉の壁は厚く、かくいう私も外国の方を目の前にすると、唇かぴかぴの舌がカラカラに乾き、陽気なアメリカ人の「ヘイ!!ブラザー!」的なノリには「マジかよこいつ・・・」といった反応でしか返すことしかできない・・・。
そんな控えめな私たちを救うべく、Googleが素晴らしい新製品を発表してくれた!!
それがこちら、
その名も『グーグル・ピクセル・バッズ(Google Pixel Buds)』!!
Googleの発表によると、新型のスマートフォン『ピクセル2(Pixel 2)』などと連動して使うことの出来るBluetoothイヤフォンなのだそう。(Android 6.0以降搭載のスマートフォンが必要)
こちらは実物のリポート動画。全編英語だが、大まかな操作感などはわかるだろう。
右側のイヤホンについているパッドを操作し、音楽の再生/停止や音量調節、Googleアシスタントを利用した予定の確認、メッセージの送信などが可能。
稼働時間は5時間程度、充電ケースがあれば24時間分ほどの電力保持が期待できるそうだ。値段は日本円で約17,865円($159)。
そしてなんといっても注目すべきなのは、ピクセル端末のみだが、スマホと連動したリアルタイム翻訳だろう。
例えば、英語で「日本語を話したい」と話しかけると、ユーザーの話した英語を日本語に翻訳し、ピクセル端末のスピーカーから流してくれるらしい。
これがあればアメリカ人の陽気なノリについていくこともできるはず。地球の未来は明るい!そう思っていたのだが、1つ大きな問題があることを皆さんにお伝えせねばならない。
なんとこの『グーグル・ピクセル・バッズ』今のところ(2017年10/5現在)日本での発売予定がないのだ・・・!
といっても、今後日本での発売の可能性も0ではないはず。いつの日か外国人のお兄さんと肩を組める日を夢見て、気長に待つとしよう。
気になる翻訳の性能は?Google翻訳で試してみた
1つ気にかかるのが、そもそも翻訳は正しいのか?ということだ。ネットでの翻訳と言えば、一昔前は爆笑必至のイメージがあるが、最近は進化も進み、かなり正確になってきているとのこと。
そこで今回は、日常で使いそうな日本語をGoogle翻訳で英語に翻訳、それを更に日本語に再翻訳することで整合性を確かめてみた。
ではご覧いただこう。
レベル1 ジョンにお昼ご飯を買ってきてもらおう!
<原文>ジョンさん、ちょっとあんぱんを買ってきてもらえますか?
<英語翻訳>Mr. John, could you buy a little an oxen?
<日本語再翻訳>ジョンさん、牛を少し買えますか?
ジョンさんにお昼ご飯を頼んだつもりが、牛を売りつける怪しい男になってしまった。なんなのだろうか、「今牛を買ったらきっと儲かるからさ~」とか言うつもりなのだろうか、マルチ商法的なものなのかもしれない。
といってもこれは私の書き方が悪かったようで、「ちょっと」というワードがダメだったらしい。「、」を入れたり「ちょっと」をなくすだけでも意味は通じるレベルにはなった。とりあえずお昼ごはんは確保できそうだ。ただ、口で言ってどうなることやら・・・。
レベル2 ジョンを合コンに誘ってあげよう!
<原文>ジョン、今度の日曜日に合コンやるんだけど、お前も来ない?
<英語翻訳>John, I will do a part-time conference next Sunday, will you not come, too?
<日本語再翻訳>ジョン、私は次の日曜日にアルバイトをする予定です、あなたも来ませんか?
ジョンは牛を買ってしまったのだろうか?「お金がないジョンに見かねて友人が日曜のバイトに誘ってくれた」みたいな話になってしまった。ジョンは社会人をイメージしていたので、日曜日を返上するということはかなりの痛手のはずだ。
レベル2ということで、あえて噛み砕いた言い方にしてみたのだが、そこは結構カバーしてくれている気がする。多分合コンがダメなのだろうと思い、合コン単体で翻訳にかけてみたら「Joint control」と訳された。もう笑うしかない。
レベル3 ジョンが帰国・・・(涙)。最後のお別れをしよう!!
<原文>ジョン、今までありがとう。お前との日々は楽しいことだらけだったよ。向こうに行っても元気でな。連絡待ってるから!
<英語翻訳>John, Thank you for everything. Every day with you was full of fun. You are fine if you go over there. I will be waiting for you!
<日本語再翻訳>ジョン、すべてありがとう。 あなたと毎日楽しかったです。 あなたがそこに行くなら、あなたは大丈夫です。 待ってます!
良かった!感動!ここまで近ければあとはニュアンスで通じるはず。牛を買わされ、日曜はアルバイト、精神的に追い込まれての帰国だろうが、きっと友人からの別れの言葉を聞けば救われることであろう。胸が熱くなる展開だ。
これからに期待
いかかだっただろうか?文面的には略語を使わず、細かく区切っていくことで元の意味に近い翻訳が可能となった。声で話す場合も、そこを意識すればなんとか通じるのではないかと思う。そもそも私が英語を全く話せないこともだめな理由の1つかも。
なんにしろまだまだ発展途上なのだろう。きっとこれから翻訳も更に進んで、きっと言葉の壁が取り払われる時代がやってくるはずだ。
そんな未来が楽しみで仕方がない。