【壮絶】ネットゲーム内で感染病が大流行し死体の山が!⇒論文まで発表される事態に!

事件

※今回の記事はわかりやすくするために、あえて噛み砕いた表現をしているところがあります。ご了承ください。

皆さんはネットゲーム(ネトゲ)をやったことがあるだろうか?

私はゲーム好きな人間なので、もちろんネトゲにも手を出したことがある。ただ、長く続くことはなかった。

なぜかというと、めちゃめちゃ煽られたからだ!!めちゃんめちゃんゲフンゲフンに煽られたからだっ!!!!

「弱いね、君^^」とか「何やってんの、遅いよ^^」とかしつこくチャットで2時間くらい言われ続け、泣きそうになりながら電源を切った過去がある。(今となってはどうでもいいことなのだが・・・)

ちなみに、どんな心無い言葉より^^←この顔文字を常に使ってくるのが一番の嫌だった。「ボクシングとかやったことないけど、こんな感じで細かいダメージが蓄積されていくんだろうなぁ」とか思ってた。

そんなネトゲの醍醐味である、遠く離れた人と共にゲームをプレイできるということが、時に人を傷つけることがあるということを皆さんに理解していただいたところで、今回は過去にネトゲで起きた「とある事件」をご紹介したい。

まさかのパンデミック!!人間の心理が怖すぎる

これは2005年に『World of Warcraft』(ワールド オブ ウォークラフト)というネットゲームで起きた事件。「Corrupted Blood事件」(コラプテッド・ブラッド事件)と呼ばれている。

『World of Warcraft』はMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)と呼ばれるジャンルのゲームで、広大な世界を旅し、様々なモンスターと戦ったりしながら、他のプレイヤーとの交流を深めたり、クエストをこなしたりと、ネットゲームとしてかなりの人気を誇る作品。

そんな『World of Warcraft』のとあるダンジョンに潜むボスが繰り出す攻撃の中に、「プレイヤーに3秒の間、ダメージを与え続け、更にその3秒の間は周囲のプレイヤーにも同じ効果を感染させる」というものがあった。

現実でいう「風邪」や「インフルエンザ」のようなものと言えばわかりやすいかもしれない。(ただし3秒しかかからない代わりに、周囲への感染率100%)

この効果は通常、ダンジョンの外に持ち出されるものではなく、ボスと戦っているプレイヤーの間でしか脅威ではないものだったのだが、ゲーム内のバグのせいもあり、なんとダンジョンの外へ持ち出される事態となってしまう。

ここからが地獄の始まり。リレーのような形で、効果に感染した人々が街までその「病気」を運んでしまい、ゲーム内で大きな広がりを見せることに・・・。

通常、敵が出現することもなく、安全だと思っている街の中にいきなりそんな「病気」が舞い込んでくる恐怖ったらありゃしない。

無意識に「病気」を運んでた人もいただろう。
※画像はあくまでもイメージです

こういった「病気」が蔓延するということ自体恐ろしいことなのだが、まだまだ序の口、これで終わらないのがパンデミック(感染症の流行)。

まず、この「病気」の厄介なところはNPCにも感染するということ。

NPCというのはノンプレイヤーキャラクターの略称で、人間が操作するのではなく、ゲームを円滑に進めるためや、イベントを起こしたりするために必要なキャラクター。

そんな重要な役割を持つNPCは、基本的に死なないように設定されているため、この「病気」の効果で死ぬようなことはない。今回はそれが逆効果に。

「死なない」NPCが隣合う場合どうなるか想像して欲しい。答えは簡単。永遠に互いに「病気」を移しあう、そんな恐ろしい存在と化すのだ。NPCのせいでこの「病気」が自然に消えることはかなり難しくなってしまった。

もはや自分たちが敵キャラより
危険な存在になっているのに気づくことすらない。

そんなNPCや自分はその程度では死なないからといってわざと感染させる高レベルのプレイヤー(やばい奴)のせいで『World of Warcraft』(ワールド オブ ウォークラフト)の世界は大パニックに。

主に被害を受けるのは、感染したら死んでしまうレベルの低いプレイヤー。

運営会社が避難を呼びかけるも時既に遅し。

たった3秒の効果しかないのにもかかわらず流行は増していき、恐ろしいことに、街には死体の山が築かれたという・・・。

灰色の物体が骨となった死体の山だ。

結果的に運営会社が一度ゲーム自体を全て停止させるまで、この事態の収拾がつくことはなかった・・・。

現実でも起こりうる??まさかの論文があった!

この「Corrupted Blood事件」(コラプテッド・ブラッド事件)はメディアでも取り上げられ、「まだ感染が広がっていない地域へ逃げる人」や「感染者を隔離しようとする人」、「わざと感染させようとする人」(やばい奴)など様々な行動が「現実でもこういったことが起きるのでは?」と様々な憶測を呼び、結果的に学術誌に論文が掲載されるなど、ただのゲーム内での事件では済まない事態となった。

論文には、今回の事件はシュミレーションモデルとして重要なものと考えられており、こういったバーチャル世界を活用すれば、もっとパンデミックについての研究が進むのではないか?といったことが書かれている。

まさかの専門家までもが注目する展開。当時世界には200万人以上のプレイヤーがいたとされるゲームなので、研究のモデルとしてはかなり貴重なものだったと言えるだろう。

もしかすると、ゲームだからといって笑って片付けられる問題ではないのかもしれない。

現実にパンデミックが起こったとき、あなたはどうすべきか、これを機に、少し考えてみるのもいいかもしれない。

10年以上経っても忘れられることはなく、毎年事件が起こった日には何かと話題に。

参照元:BBC NEWS THE LANCET Wikipedia  Game RantTwitter

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やぐらー

やぐらーと言います。味覚が敏感なのか、よくえずくタイプの人間。特技はあの時を思い出してえずく「思い出しえずき」。ただ、何があっても吐くことはない安心設計。

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