今、まさにトレンドとなっているもののひとつに『自己愛(self love)』という言葉がある。
あまりに度がすぎるとナルシズムの領域にまで足を踏み入れてしまい、よくないイメージもつきやすい言葉だが、この記事では自分を価値あるものとしようとする心の働き、と考えてほしい。
体型の違う2人を水着ブランドのモデルに起用!
今週、オーストラリアに住む2人の女性が、ある水着ブランドのイメージモデルとして起用され、南国で撮影がおこなわれた。その時の写真がコチラだ。
親友同士のジョージアさん(22歳)とケイトさん(23歳)。美しい2人の水着姿に思わず見入ってしまう写真だが、よーくみてみると日本の雑誌で目にするモデルたちとは少し違う雰囲気であることにお気づきになっただろうか。
そう!彼女たちの体形は全く異なるのである!
そして、そんな2人が同じ水着ブランドのモデルに起用されたことに、今回注目が集まっているのだ。
「拒食症!」「デブ!」と心無い言葉を浴びせられてきた過去
正直、私(sugi)はまったく気にならなかった。最近はプラスサイズモデルと呼ばれる、ぽっちゃりモデルが増えているからだ。だが、日本で『モデル』とくくられる体型の人たちとは明らかに2人、、、どちらかといえばケイトさんの体型が違うのかもしれない。
これまでもそれぞれの分野でモデルとして活躍していた2人だったが、ともに心無い言葉を浴びせられてきた。
ジョージアさんは普段アメリカサイズ2を着用している痩せ形だ。これまでに公開した写真に対しても「フォトショップで加工してるでしょ!」とか「拒食症!」などと言われ続けてきた。
一方、アメリカサイズ12を着用しているケイトさんは、この体型がゆえに「デブ!」と言われ続けてきたのである。
どんな体型でも自分を愛して!
そんな2人が立ち上げたのが、インスタグラムアカウント『Any BODY(どんな体型でも)』だ。
美しさに境界線はなく、誰に何といわれようと自分自身を愛することが大切だというモットーを掲げる彼女たちのインスタグラムは、開始から約半年で22万人を超えるフォロワーを集め、絶大な人気を誇っている。
痩せている人もいれば、太っている人もいるのは当然のことだ。ただ、公の場に出ることによって彼女たちのように中傷される女性たちがたくさん実在しているのである。
今回2人が同時に起用されたことは、他人と比べる必要がないことを企業に公言してもらったといっても良いのではないだろうか。
ありのままの自分の姿を認められ、ブランドイメージとして起用されたことに誇りを持つことで、彼女たちの活躍の幅は今後どんどん広がっていくに違いない。そして彼女たちの活動が今後さらに広まり、特に若い世代の女性たちが他人と比較したりコンプレックスを抱いたりしなくなることを願いたい。