全米が驚愕

アメリカのミシガン州で指名手配中だった男が、フェイスブックで警察にとある挑戦状を叩きつけ、話題になっている！

その男とは、飲酒運転と暴行未遂の2件の軽犯罪等によって、指名手配中だったマイケル・ゼイデル（21歳）だ。

全米が彼の警察に対するフェイスブック投稿に目を疑った。そして何よりもこの一件で、マイケルが指名手配犯とは思えない素直で思いやりのあり過ぎる人物であるということが発覚したのである。

警察への挑戦状

その気になる挑戦状の内容はこのようなものだ。

「もし次の投稿に1000のシェアが集まれば、ドーナツ12個持って出頭してやるよ。
そんでもって公立学校の周りのごみ拾いもやってやるぜ。さて、いくつシェアが集まるかな？

、、、1000シェアで出頭！？

関西人の筆者でさえ突っ込みどころが多すぎて困惑するこの投稿。決して長いとは言えない投稿なのに、「なんでやねん」を発動したいポイントが数箇所ある。

1ダースというキリがいい数字だから12個なのだろうが、なぜドーナツなのか筆者にはわからない。何かのドラマや映画のパロディーなのか？

学校の周りのごみ拾いってなんだよ！君は校則を破ったチョイ悪生徒じゃなくて、指名手配犯なんだよ？

そして何より1000シェアというこの数字。「え？出頭レベルの話してるのに、1000でいいの？目標低くね？」

実際この投稿のシェアは、たった一時間で難なく1000を越えたのだった。

ここで筆者から一言。「そうだろうな。」

挑戦を受けた警察

「こんなふざけた投稿、さすがに公的機関である警察は怒って無視しちゃうよね、、、」などと思っていたが、さすがはアメリカンポリスと言わざるを得ない対応を彼らは見せたのだった。

その挑戦受けて立つ！！

えええええええええええええええええええええ！！！

「”シャンパン・トリノ”（マイケルのフェイスブックでの偽名）がこのような挑戦を叩き付けて来ました。彼はドーナツを持って出頭すると約束しました。ドーナツですよ！　我々はドーナツが大好物なので、みなさん、是非ご協力をお願いします。」

なんとも愉快な警察だ！！こんなにワクワクする逮捕劇は初めて！！！

マイケルは10月6日に警察に対して挑戦状とも取れる投稿したのだが、先ほども言ったように1時間後にシェアは1000を越えた。

もうマイケルの敗北は確定している。警察官たちは一刻も早くマイケルを逮捕したい。大好きなドーナツだって食べたい。

しかし、マイケルがこの日に同署に姿を現すことはなかった。

それから数日が経った。11日になっても、マイケルは依然として警察署に姿を見せない。

「なんだ、指名手配犯のハッタリかよ」と人々が思い始めた時、待ちきれなくなった警察のフェイスブックが再び動いた！

「私たちは”シャンパン・トリノ”としても知られるマイケル・ゼイデルを探しています。レッドフォード地区、リボニア地区、もしくはドーナツショップにいることでしょう。彼を見かけたら我々に通報してください。」

マイケルが、めちゃめちゃ警察にあおられている。もはや警察の方がノリノリである。

さて、マイケルは果たして出頭するのだろうか、、、！？

事件の結末

そして16日の夕方ごろ、ついにマイケルが出頭した！！！警察側の完全勝利である！！！

手に持っていたのは約束どおり12個のドーナツと、、、１個のベーグル。

あれ？なんでベーグル？と思ったら、「ベーグル好きの巡査のため」らしい。めっちゃイイヤツ。マイケルは、なんと思いやりに溢れた男なのだろうか。

そしてこちらが闘いに勝利した警察が、フェイスブックに投稿した内容だ！

この投稿の概要は、「今夜６時半頃、マイケルが約束通り自ら歩いて我が署に出頭してきました。彼が持ってきたのはドーナツだけではありません。なんと、ベーグルまで持ってきてくれました！　今回の逮捕にあたり関係者のみなさんには本当に感謝しています！」というものである。

警察官は「本当に出頭するとは思わなかった…」と、彼の有言実行を貫いたまじめな姿勢にに驚いているようだ。

警察と一般人が協力して無事に犯人逮捕という結末に終わったこの一件は、きっと伝説となる事だろう。

翌日の法廷審問で、マイケルには39日間の拘留が言い渡されたのだった。

無事この闘いに勝利し、犯人もドーナツも、おまけのベーグルまで手に入れたコチラの警察署はさぞご満悦だろう。

めでたし、めでたし！

参照元：Global News、Facebook