「死んだネズミを口でくわえて運べ」ラグビー部新入生に対する異常な伝統に批判が殺到!

事件

理解しがたい伝統

イギリスでは、大学ラグビーの選手数が激減している。

そして、新入部員に対するいじめとも取れる伝統が、その理由のひとつとして挙げられるようだ。

その中でも、「死んだネズミを口でくわえてバケツから引き出させる」というショッキングすぎるものが、入部の儀式として横行しているらしく問題視されている。

他にも、「体の敏感な部分にチリパウダーを塗る」「嘔吐物を投げかけられる」というものも存在するようだ。

ある大学では、4リットルのシードル(リンゴを発酵させて出来た酒)を飲んで嘔吐するのを強要されるようだ。そして、一番嘔吐に時間のかかった人が嘔吐物をかけられる。

また、違う大学では目隠しをされて手に尿をかけられる伝統があるなどと報じられている。

ある学生は「こういったいじめの伝統を経験することなく、大学ラグビーを続ける事は不可能だ」と話した。

自分のしたいことをするがために、理不尽な事を我慢しなければいけないという現状に胸が痛む。こんなに悲しい事はないだろう。

この事件に対し、イングランド・ラグビー協会の会長はショックを受けつつも「今回の事を誇大に報じたり、全てのラグビーチームで起きているというような印象が付かないように我々は気をつけるべきだ」「こういった伝統とは無関係に、ラグビーをしているプレイヤーがいるのも事実」とコメントしている。

他人事なのだろうか?

この記事を読んだ人は、きっとイギリス大学ラグビー界の現状に目を疑うだろう。

そして、上下関係に重きを置く体育会系部活では、指導者や先輩が理不尽な伝統を強要するという事件が、目に見えて分かりやすく頻繁に報じられる。

しかし、体育会系部活に留まらず、私たちの生きる日常にもこういった類の危険性をはらむ行為は大小問わず存在しているのではないだろうか。

「先輩も我慢したのだから」「あなただけじゃないのよ」「これは伝統だから」

こういった当たり前のように使われている言葉に、私たちももっと敏感になるべきである。

参照元:Times LIVE

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村山ていな

小学校から大学まで家の近くに学校がない人生だったおかげで、特技は早起き。 「ゆでたまごの殻を剥く選手権」があったら、世界ランキング上位3%に入る自信あり。

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