2016年11月のスーパームーンを見逃した人に朗報!
先月11月14日は68年ぶりと言われる「スーパームーンのなかでも超特大級のスーパームーンがみれる!」と世界中を賑わせたのは記憶に新しいのではないだろうか。しかし残念ながらお目にかかれなかった人が多かったのだ。もちろん私も見ることはできなかった。その日は1日天候が悪く曇り空だったからだ。そんな人にもう一度チャンスが来た。12月13日から14日にかけてもう一度今年最後のスーパームーンを見ることができるというのだ!
今さら聞けない「スーパームーンってなに?」
スーパームーンとは月が地球に最接近したときの状態「地球に近い満月」をそうよんでいる。月の軌道は楕円形であるため、片側ペリジー(近地点)は反対側のアポジー(遠地点)よりも地球に近いのである。月がペリジー(近地点)を通るときが地球と最接近しているときでありこのときスーパームーン現象が起こるのである。ちなみにペリジー(近地点)と地球との距離、アポジー(遠地点)と地球との距離の違いは30000マイル(約50000km)もあるとNASAが報告している。
月がペリジー(近地点)を通過するとき、アポジー(遠地点)を通過するときより14%大きく、そして30%明るくみえるのである。そしてそれをスーパームーンと呼ぶがそんな何%の割合で言われても素人はなかなか気付かないものだ。でもやっぱりこれだけ世界中で騒がれているのだから一度はきちんとみてみたいと思うのは私だけではないはずだ。
日本でスーパームーンをみるなら12月13日~14日にかけて!
12月は満月のジャストタイムが朝の9時頃になるので月は沈んでしまっている。そこでスーパームーンをみるのなら今夜12月13日の夜から12月14日の未明にかけてがおすすめだ。夜に弱い人や子供たちなら翌12月14日の夜でもまだスーパームーン級の月がみえると思うのでその3回のチャンスにかけてみよう。
また、ちょうど12月中旬は「双子座流星群」の活動がピークになるときでもある。スーパームーン観測目的で夜空を見上げていたら流れ星をいくつかみることができるかもしれない。
スーパームーンが3度もみられる2016年はラッキー年!
このスーパームーン現象は実はそう珍しいものではないのだ。実際2016年は10月16日、11月14日、そして12月14日の3度も機会があるのだから。もちろん1年に3度もスーパームーンがみられるのはちょっとめずらしいのでラッキー年だったというしかない。
「あとは天候さえ良ければみることができたのに・・・」と先月は残念な思いをしたので今回は是非とも天候が回復することを願いたいものだ。ちなみに12月13日、朝から私の住む地域では小雨が降っている。次に11月の超特大級スーパームーンと同じものがみられるのは18年後の2034年11月25日だ。18年後。孫とスーパームーンをみている自分の姿が想像できる。
スーパームーン現象の前後に巨大地震が起きる?関連性はいかに!?
スーパームーン現象の前後には巨大地震が起きるという憶測がある。実際2004年のスマトラ島沖地震や2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)、2016年のニュージーランド地震など数多くの巨大地震が発生しているのだ。月の引力により断層にかかる力が大きくなればなるほど地震が発生しやすくなるという学説が存在するのも事実である。また、月がペリジー(近地点)にあるときは潮汐力が強くなり、潮汐力が強い時期には巨大地震発生確率があがっているとのデータもある。
このようなデータから「スーパームーン現象が起きるときには巨大地震が発生する!」という様々な憶測が囁かれているが確立した証拠や因果関係はまだ明らかにはされていないのだ。いずれにせよ地震のような自然災害は誰にも予測はできないものだ。いつ起こるかわからない地震にビクビクするよりも、地震を想定して家族で避難場所を話し合ったり必需品などを詰めた災害バッグなどを用意して備えることがまず第一だということを改めて認識しておくことが大切なことなのだ。