まずはこの動画をご覧いただきたい。
これはサウジアラビアで放送されたコカ・コーラのCM。
運転の苦手な女性が、何度もエンストを起こしてしまうも、最終的にはコーラを飲んで無事走り出すことができるようになるという内容。
一見なんの変哲もない普通のCMに思えるが、YouTubeにアップされたこの動画には高評価600に対して低評価420と平均よりもかなり低評価が多い。
そこには我々には想像もできないような深い理由があった。
サウジアラビアであることがついに解禁
2017年9月、サウジアラビアである歴史的な勅命が出された。
それは「女性による車の運転を来年6月に解禁する」というもの。
そう、サウジアラビアでは「女性は車の運転ができなかったのだ」
そんなサウジアラビアの女性を縛っていたものが、来年の6月に解禁されるということで、多くのブランドが歓迎の広告を出した。
もちろんコカ・コーラという大企業もそれに乗っかったつもりなのだろうが、そうはいかなかった・・・。
残念ながらこのCMは、社会問題を深く考えずにただ商品を売るために作られたものとしてみる人も多かったようで、賛否両論の結果に。
また「今の時代に、女性が運転できることを祝わなければならないこと自体が悲しい」とそもそもの問題について悲しみをあらわにする人もいるようで、社会問題を扱うということの難しさを改めて知らしめることとなった。
尚、TOYOTAや日産といった自動車メーカーは今回の件に関してTwtterアカウントでお祝いの言葉を述べている。
色々考えさせられる問題ではあるが、サウジアラビアが良い方向に動いたことは確かだろう。
نُبارك للمرأة السعودية السماح لها بالقيادة ?#الملك_ينتصر_لقياده_المراه pic.twitter.com/gsmQC168KO
— Nissan Middle East (@NissanME) September 26, 2017
日産は女性を歓迎するようなナンバープレートの写真を公開した。