リストカットの傷痕を隠すためのタトゥー
「タトゥー」と聞いてみなさんはどんなイメージをお持ちだろうか。
昔は怖い印象しかなかったタトゥーだが、現在は日本でもタトゥーに対して寛容的な意見が多くなったように感じる。
そんなタトゥーが、今、新たな視点で注目を浴びている。
(注意事項:当記事には少し衝撃的な画像もあるので、苦手な方はご遠慮ください。)
それがコチラだ!
おわかりだろうか。左側の写真には無数の傷痕がある。そしてその傷痕の上にタトゥーを彫ったものが右側の写真だ。
そう、これはリストカットの傷痕を隠すためのタトゥーなのだ!
リストカットの傷痕は壮絶な過去を物語る・・・
上の写真はアイルランドに住む19歳の女性のものだ。彼女は精神的に病んでしまい、数年間にわたり、何度もリストカットを繰り返したのだという。
しかし、そんな彼女も立ち直り、新しい人生をスタートさせようとした。だが、自身の腕を見るたびに、思い出したくない過去を思い出してしまう自分がいたのである。
彼女はリストカットの傷痕を隠してくれるタトゥーアーティストを探したが、すべて断られてしまった。そして唯一、彼女の願いを聞き入れてくれたのがライアン・ケリー氏だった。
ケリー氏は彼女の思いつめた表情をみて、手助けしてあげたいと思った。そして無償でタトゥーを彫ってあげたのだという。
また、別の少女からも同様の依頼を受けたケリー氏は、傷痕に悩む人たちを助けるためのプロジェクト「Scars Behind Beauty(美に隠れる傷痕)」を立ち上げたのである。
傷痕を隠し、過去の自分と決別を!
実は、このようなプロジェクトを手掛けたのは彼がはじめてではなかった。
タトゥーアーティストとして有名なポピーさんは、この活動の第一人者として知られている。
リストカットの傷痕を目にすることは、さまざまなフラッシュバックを呼び起こすの。涙が出たり、罪悪感を感じたりすることの引き金となってしまう可能性があるわ。
傷痕を隠すことで、過去の自分と決別し、自信を持って新たな人生を歩んでほしい。そんな願いを込めたタトゥーアーティストたちの活動には賞賛の声があがっている。