性の壁が完全になくなるか!?
子どもは女性にしか作れない。・・・この常識が、ついに過去のものとなるかもしれない。
11月4日、アメリカ生殖医学会の会長であるリチャード・パールソン博士の口から、衝撃的な発表がされた。なんと、子宮の移植により、男性も妊娠できるようになる可能性があるという内容である。
同氏の研究によると、「性転換手術をした男性の体へ子宮を移植するのは、解剖学的に不可能ではない。明日にでも可能になる。」とのこと。
今後様々な課題が生じることが考えられているが、現在それを妨げる大きな問題は確認されていないという。
男性の妊娠には、体外受精をした子宮を移植し、帝王切開で出産することになる。加えて、妊娠状態になった女性に近づけるためホルモン注射が必要になる場合もあるという。妊娠までのプロセスは非常に複雑で、どのような問題が発生するかはいまだ不明なのだという。
イギリスの専門家からは、胎児に重大なリスクをもたらす可能性も指摘されている。また、トランスジェンダーの人物が妊娠することは非倫理的であり、仮に出産ができたとしても、子どもの精神面に大きく影響を与えるだろうとも警告されている。
パールソン博士は、こうした倫理的な問題を解決するためにも、より多くの実験を重ねなければならないと述べている。
子宮移植にはすでに成功例も
女性から女性への子宮移植にはすでに成功例があり、2014年の11月、スウェーデンで母親から子宮移植を受けた女性二人が、帝王切開で男児を出産している。
一方で、トルコとサウジアラビアでも子宮移植が行われたが、出産には至ってないのだという。女性同士の移植もいまだ議論が交わされている最中だというので、男性への移植の実現は険しい道のりとなるだろう。
下の動画が、子宮移植により出産したスウェーデンの事例のニュースである。
不妊やガンなどの病気、生まれつき子宮がないといった理由から、赤ちゃんを授かることができない女性たちにとって、子宮移植は希望の光となっている。
このニュースの意見には、「母体や子どもの身に何らかのエラーが起きるだろう」というものが多かったが、「トランスジェンダーの人々に選択肢を与えることは素晴らしい」という肯定的な意見も散見された。
さて、みなさんはこの結果についてどういう風に感じただろうか?
参照元:Independent、Med、Youtube