ひとり飲みは夫婦関係崩壊の原因!?
みなさんはプレーリーハタネズミというネズミを御存知だろうか?
げっ歯類としては珍しく一夫一妻制をとり、アルコールを好んで飲むという特性があるため、人間のアルコールやパートナーに関する行動研究の比較対象としてしばしば用いられる動物である。
そして今回、プレーリーハタネズミの研究によって、パートナーが酒を飲まず一方だけが酒を飲む場合では、夫婦関係が壊れやすいという衝撃の事実が発表されたのでご紹介したい!
オスのひとり飲みは浮気心を誘発させる
オレゴン健康科学大学の大学院生であるアンドレ・ウォルコット氏は、100匹を超えるプレーリーハタネズミを集め、今回の実験を行った。
初めにネズミ達の中で、自由にカップルを作らせてから「オスのみにアルコールを与えたグループ」「オス、メス両方にアルコールを与えたグループ」「水のみを与えたグループ」の3つに分類。そして、アルコールを摂取後、オス達が自身のパートナーと寄り添って時間を過ごすか、全く違うメスの元へ行くかという選択肢を与えた。
すると、なんとその結果、「オス、メス両方にアルコールを与えたグループ」「水のみを与えたグループ」は自身のパートナーと時間を長く過ごす傾向にあったが、「オスのみにアルコールを与えたグループ」のオスだけはパートナーと過ごす時間が短くなると証明されたらしい!
つまりは、オスがひとり飲みをすると、他のメスの元へ行ってしまう傾向にあるというのである。
なんという結末・・・。 パートナーがお酒を飲まないというだけで、こんなに簡単に浮気をしてしまうのか。オスネズミさんよ・・・。
今後の実験に期待!
この実験結果が本当に人間の男性にも通ずるものなのか、メスだけがアルコールを摂取した場合はどのような結果が出るのかなど、今後さらにこの研究が進められることとなる。
今回の実験では「ひとり飲み」という飲み方に夫婦関係を悪化させる生物的な基盤が存在するかもしれないという可能性が示された。
人間において同様の実験が行われても、同じ結果が出そうだなあと思ってしまうのは筆者だけではないだろう。
もしも今後の実験で、人間がプレーリーハタネズミと同じ特性を持つことが明らかになれば、パートナー選びの際に「お酒を飲むか飲まないか」という条件はさらに重要になってくるのかもしれない。