21歳の誕生日、天国の父からのプレゼント
11月24日、テネシー州に住むベイリー・セラーズさんは21歳の誕生日を迎えた。
その日、花束とカードを受け取ったベイリーさんは、ツイッターにこのような投稿をした。
My dad passed away when I was 16 from cancer and before he died he pre payed flowers so i could receive them every year on my birthday. Well this is my 21st birthday flowers and the last. Miss you so much daddy. ? pic.twitter.com/vSafKyB2uO
— Bailey Sellers (@SellersBailey) 2017年11月24日
そして、この投稿は、瞬く間に141万のいいね!がつき、34万回もリツイートされたのである。
実はこれ、天国の父から贈られた誕生日プレゼントだったのだ。
今年で最後!もうパパのために涙を流さないで!
2012年冬、ベイリーさんが16歳の時に、父マイケルさんは肝臓がんと診断された。しかし、すでに末期だったため、それからわずか6か月後にマイケルさんは他界してしまったのである。
マイケルさんは死を迎える間、娘のことを考えずにはいられなかったのだろう。死後、毎年ベイリーさんの誕生日に花束をプレゼントできるようにと、手続きを済ませていたのである。
こちらが今年21歳の誕生日に贈られた花束だ。
それから毎年ベイリーさんの誕生日には天国の父から花束とカードが届いた。しかし21歳の誕生日は特別なものだった。なぜなら父親から贈られるプレゼントは今年が最後だとわかっていたからだ。
アメリカでは21歳といえば、多くの州で飲酒や喫煙などが認められる、いわゆる「成人」を迎える年齢だ。そのため、マイケルさんは娘が成人するまで、と期限を設けていたのだろう。
次、再会する日まで、これが最後のラブレターだね。パパのためにもう涙を流さないで。君はパパが授かった一番大切な宝物だ。これからもママを尊敬し、自分自身に正直に生きるんだよ。パパはいつも見守っているから。
毎年、誕生日には特別なことをしていくれていたマイケルさん。マイケルさんの死後、ベイリーさんは誕生日が嫌いになったという。父親不在の誕生日は喪失感を思い知らされるだけだったからだ。
そして、これで父親からのプレゼントが最後になると、21歳になることを恐れていたベイリーさん。しかし父親からの手紙を読んだベイリーさんは、深い悲しみと同時に晴れやかな気持ちになったという。
天国からいつも気にかけ、そして見守ってくれている父親を、彼女はあらためて誇りに思ったのだろう。離れていても愛されていることを確認させてくれる父親の存在は、やはり偉大すぎるほど偉大なのだ。