レイプを受けた怒りで男性器を切断?
レイプの事件がニュースに出るたびに、時折ネットでは「犯人のペニスを切ってしまえ!」といった過激なコメントが書き込まれる。
これに対して、男性器の切断は過剰防衛ではないかという反論がある一方、レイプで被害者に刻まれる心の傷を考えると妥当であるという声もある。
そのように性暴力についての議論が交される中、先日、上記の過激なコメントを真似るような痛ましい事件が起こってしまった。
11月28日、南米アルゼンチンにてブレンダ・バラティーニ容疑者(26)がセルジオ・F(40)の男性器を庭用の枝切ばさみで切断したとして逮捕された。
27日の深夜、コルドバ地区のアパートから大きな叫び声が聞こえ、近隣住民が駆け付けたという。
すると、血まみれのセルジオ・F氏が床に座り込み、救急車を呼ぶよう頼んできたらしい。記事最下部の参照元から、現場の写真を見ることができる。
セルジオ氏は救急車で病院に搬送され集中治療を受け、現在容体は安定している。しかし後遺症は非常に深刻で、男性器の再接合はすでにできなくなっており、生殖機能が失われる可能性があるとされている。
警察に対し彼女は犯行を認めており、動機を「彼にレイプされそうになったから」だと供述している。
バラティーニ容疑者の弁護士は、「セルジオ氏は、彼女の兄のロックバンドに代打として入っていた知人。部屋から彼の楽器をどけてもらおうと頼み込んだ彼女は、代わりに性行為を強要された。」と主張。友人たちも、彼女の行動は正当防衛であると話している。
一方セルジオ氏の弁護士は、「彼とバラティーニ容疑者は平和的に出会っている。当時は目隠しをされて彼女と”セックスゲーム”をしているだけだった」と主張している。
アルゼンチン警察当局は、彼女の精神鑑定をし性的暴行をうけたか判断し、来週公式で発表するとの事だ。
現状では不可解な点がいくつも確認されているとのことだが、中でもなぜ当時バラティーニ容疑者が枝切ばさみを持っていたのか不明なんだという。当局は枝切ばさみの入手経路などを調べ、真相を究明している。
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1993年には、フランスでも女性が男性器を切り落とす事件が起こっている。当時容疑者だったロレーナ・ボビットは、夫に数年間にわたって虐待を受けており、肉切り包丁で男性器を切断した。
その後ロレーナは州法に基づき、心身のバランスを崩し責任能力がないとされ無罪判決を受けている。
今回のアルゼンチンの事件の結末はどう転ぶのだろうか。アルゼンチン国内では大きな注目を浴びている。
参照元:Metro.co.uk、Facebook