物乞いが出すのはQRコード
海外に行くと道端に物乞いが座っている姿をよくみるが、中にはしつこい人もおり、嫌悪する方も多い。
特に中国やインドといった国では、グルになってあらゆる手を使い、金をせしめようと企んでいる。障がいをもった子供たちをレンタルしたり、わざと足を切って同情を買おうとするグループもおり、悪質な物乞いも多い。
そんななか中国では、IT最大手アリババを筆頭に、急速な電子マネーへの移行が進んでいる。
人々は現金を持たず、スマートフォン一つでモバイル決済を済ませる。皆さんの中にも、中国でその利便性に驚いた人もいるだろう。
こうした時代がやってくると、小銭を持ち合わせない人が増えるために物乞い達の収入には大きく響く。一体どのようにして乗り越えるかと言うと・・・
なんと老婆の胸には・・・
QRコード
この映像は、山東省济南市で撮影された物乞いの映像である。
また、クレジットカードの決済端末機を持った物乞いも現れているらしい。ジャンクショップに行けば気軽に手に入るという話だが、彼らにとっては安い物じゃない。それなのに全員が「生活が苦しい」「助けて欲しい」といって近づいてくるのである。
これを報じた地元メディアが最初に出会ったのは、心の病気を患っておりホームレスになってしまったという男性。彼の家族が男性を助けようと、QRコードを印刷してあげたことで、オンライン決済のアイデアをひらめいたそうだ。
こうして始まっているオンライン決済物乞いは、不幸な人々の日銭を稼ぐだけではない。関連企業が情報を流用するという裏の側面も持っている。
デジタルマーケティング会社・チャイナチャンネルは、北京じゅうから集まってきた募金をホームレスたちに支払った後、物乞いに恵んであげた人々のユーザーデータを他社に売却する。しかしその売却先の中には、迷惑なアプリ内広告を大量に送りつけるために情報を利用する会社もある。
親切心でオンライン決済をしてしまった結果、個人情報を勝手に売買されてしまうだなんて・・・末恐ろしい話である。
実際に物乞い達はというと、一回あたり約11円~25円(0.7元~1.5元)が支払われ、週あたり45時間働くと月7万円(4.536元)ほどが手に入るのだという。この金額は、中国で普通に働く人の最低賃金とほとんど同じなのだそうだ。
もし皆さんが中国にいったら、こうした物乞いは適当にあしらったほうがいいだろう。オンラインで決済を行ってしまえば見ず知らずの人に情報が流出する危険性があるからだ。
参照元:Youtube