ネットに衝撃をもたらした「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」にインタビューしてみた!!

おもしろ

皆さんは「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」をご存知だろうか?

2017年の12月に一気にブレイクした「ねこます」さんはそのかわいい見た目とは裏腹に、「キャラに合わせようともしないただの男の地声」で喋るという、今までにないギャップで多くの人を惹きつけた「バーチャルYoutuber」(以下VTuber)だ。

当たり前のように始まったけど、そもそも「VTuber」ってなに?と思った人に説明すると、「VTuber」とはその名の通り、我々が住む現実ではなく、バーチャル空間で動画配信を行うYoutuberのことを指す。

edamame.編集部のおじさんにこの話をしたら、顔をくしゃくしゃにしながら「お前の話意味わかんねぇよ!!」と軽くキレられたので、馴染みない人にはわかりにくかもしれない。そんな人のため、とりあえず動画を用意してみた。


この初っ端から悲壮感全開で「世知辛い」と語るのが「ねこます」さん。今ネットで話題の「VTuber」の1人だ。

この動画でなんとなく掴めたんじゃないだろうか。これが「VTuber」だ。

とは言っても、「ねこます」さんは「VTuber」の中でもかなり異質なので、全部こんな感じで声がおっさんだとは思わないで欲しい。もちろん声も見た目もかわいらしい女性のキャラはいる。というかほとんどがそうだ。

だからこそ、この「ねこます」さんはネット界に衝撃をもたらした。

今回はそんな「ねこます」さんにアポをとり、インタビューをさせてもらえることに。

急に人気になって調子こいてたら叩きのめしてやろうと思っていたのだが、対応も丁寧で、自分がどれほど汚れた人間だったのかを思い知らされる内容となった。

見た目は美少女、声はおっさん、心は優しさでできているという「それなんてキマイラ?」みたいな「ねこます」さんのインタビューをご覧いただこう。

※結構長くなっちゃった

ねこますさんにインタビュー

筆者
「本日はお忙しい中インタビューに応じてくださり、ありがとうございます」

ねこますさん
「いえいえ、こちらこそインタビューありがとうございます」

筆者
「いきなりなんですが、軽い自己紹介をお願いしてもいいですか?」

ねこますさん
『バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん』のねこますと申します」

筆者
「その見た目と丁寧な言葉遣いからは想像できないパワーワードありがとうございます」

そもそもあなたは一体何者・・・?

筆者
「まず最初にお聞きしたいのは、今お話させていただいているねこますさんと、画面の中でYouTuberやってるねこますさんは設定的に同一人物と考えていいんですか?他のVTuberに比べるとVRの世界観ガン無視ですよね」

ねこますさん
「同一というかなんというか・・・。元々、YouTube自体『Unity(※1)』の学習のためや、就職する時にこういうことやってますというポートフォリオになればいいなと思って始めたものなんです。だから、VTuberを始めたときはキャラ設定とか声とか考えるよりも、もっと他のことに力をいれたかったんので、一番時間のかからない素の自分でいこうと思いました」

筆者
「なるほど(笑)同一もなにも、そんなこと考えて始めたわけではないと。でも、今は動画内で使っている『のじゃ』や『わらわ』とか言いませんよね。それは現実とバーチャルを区別しているからではないんですか?」

ねこますさん
「インタビュー記事で『のじゃ』を付けないのは、なんとなくそれもおもしろいかなって思ったからです(笑)『インタビュー記事はまじめで草』とか言われますが、インタビューとしてのねこます。動画として女の子になっているねこます。話し方が違うだけで、ほとんど違いなんてありません」

筆者
「細かいことを決めてなかったということは、そもそも売れようなんて考えてなかったんですね」

ねこますさん
「半年で登録者1000人いけば万々歳かな?とか思ってました。別に伸びなくてもポートフォリオと使えればそれで良かったですし、こんなことになるとはこれっぽちも考えてなかったですね」

筆者
「特定材料が声だけとはいえ、自分をネットに『女の子』として発信するのにためらいはなかったんですか?何かの間違いで近所の子どもとかにバレたら、家の壁に『脇にぎり(※2 )』とか落書きされる可能性もありますよ?」

ねこますさん
「(笑)元々VR CHAT(※3) というゲームの世界であの姿のままプレイしていたんで、感覚が麻痺っていたっていうのもありますね。後は自分の声のようなオタクはたくさんいる、だからバレるようなことはないかな?って(笑)」

※1・・・ユニティ・テクノロジーズ社が開発したゲーム開発エンジン。

※2 ・・・ねこますさんが自身のYouTubeチャンネル、「けもみみVRチャンネル」で公開した動画に、「脇でおにぎりを握る」というネタがある。


これがその動画。クレイジーにクレイジーを重ねてできた傑作。

※3 ・・・自分の姿をカスタマイズし、バーチャル空間で多くの人と出会うことできるゲーム。ねこますさんのキャラは元々ここで使っていたもの。

動画内のねこますさん

筆者
「ここからは、動画内のことに関して聞いていきたいと思います。ねこますさんの代名詞的なセリフとなっている『世知辛いのじゃ』について。あれは心の底から出た言葉ですか?それともちょっと狙った?」

ねこますさん
あれは本気に決まってるじゃないですか!!(笑)あの日、実は結構精神的にまいってて・・・。どうせ自分は3Dでも、VRでも食っていけないんだろうな~って思いながら動画撮ってたら自然と出ました(笑)」

筆者
「逆にその精神状態で動画撮るのもすごい(笑)でも、ねこますさんの魅力ってそういうリアルな哀愁が漂ってるところにもありますよね。世の中を憂いているおっさん声の狐娘なんてこの世にいなかった」

ねこますさん
「まあ自分は『可哀想な人間の等身大』みたいなところありますよね」

筆者
「『ねこますさんに元気付けられました』って声が多いのもそこが理由だったりするんでしょうか?」

ねこますさん
「そうかもしれません。自分の動画みて、何か新しいこと始めるきっかけになってくれたらいいなって常々思ってます。こんなやつでも、好きなこと続けていけば転機が訪れるかもしれないってことを知って欲しい」

筆者
「そういう気持ちが強いんですね」

ねこますさん
「自分の動画を見て『VTuberなんて簡単じゃん』って言う人がいるんですよ。そういう人にこそ『始めてみたらいい』って言ってあげたい。結果としてその人が大成功したらそれが一番いいし、仮に大きな成功を得られなかったとしても、絶対次には繋がるはず。『簡単じゃん』っていう見下しから入る方がプラスになることは多いと思うので、見下されても誰かのきっかけになるなら嬉しいです」

筆者
「すごい。そこ、普通の人なら自分を見下す人間には失敗して欲しいなんて思ったりしそうですが、そうは思わないところに人気の秘密がありそうですね」

ねこますさん
「そんなたいしたものはないですよ(笑)」

筆者
「ちょっと話は変わりますが、ねこますさんが動画内で使ってらっしゃる『のじゃ』。あれを語尾に付けようと思った理由についてお聞きしたいのですが」

ねこますさん
「あれはシンプルに狐娘は『のじゃ』って言うイメージがあったからなのと、あとは腐っても創作活動だからですかね(笑)設定とか、声とかは考えてはないですけど、申し訳程度のキャラクター性出そうと思って、一応見た人が楽しめるようにと・・・」

筆者
「『のじゃ』って付けてるときに我に返るみたいなことはないんですか?」

ねこますさん
「さっきも言ったとおり『VR CHAT』で色々感覚麻痺ってるっていうのと、創作活動と割り切っているところもあるので、それはないですね」

筆者
「でも、さすがに自分が作ったゲームを実況(※4)するときはためらいとかあったんじゃないですか?」

ねこますさん
「あれが痛々しいことはわかってたんですけど(笑)どうしても成仏させたかったんです」

筆者
「成仏というと?」

ねこますさん
「あの動画を見ていただいたらわかるとおり、結構頑張って作ったんですよ。でも、あれが日の目を見ることはなかった。だからせめて自分の動画で実況することで満足しようと」

筆者
「やっぱりねこますさんは他のVTuberに比べて、明らかに異質な存在ですね(笑)」

ねこますさん
「元々VTuberとしてやっていこうとしていないからというのと、企業と個人の差でしょうね」

筆者
「自分を他のVTuberは違うと認識した上で、先輩方を超えたいみたいな気持ちはありますか?」

ねこますさん
「企業と個人では色々と限界があるので、超えようなんて思うことはないですね。なんならむしろ自分みたいなのがもっと増えていけばいいなと思っています」

筆者
「競争心とかはないんですか?」

ねこますさん
「基本的に自分の技術を高めたいとか、そういうことばっかなんで、誰かを蹴落とそうとかはあまり・・・。あ~でも、作品が負けると結構気になります(笑)コンテストとかにでると、いつも選外とかだったんで、やっぱりそれは悔しかったです」

筆者
「なるほど、色々な経験を経た上での考えなんですね」

ねこますさん
「主体的に考えたら色々と独占するシステムの方がいいんでしょうけど、見る人からしたら色々なもの見れた方が楽しいはずだから。オープンにしちゃって不特定多数の人が楽しめる方がインターネット的に豊かかなって。自分1人が得するよりそっちの方がいいだろうし」

筆者
「天使か。脇でおにぎり握ってた人とは思えないわ」

※4 ・・・こちらが、自分で作ったゲームを自分で実況するという内容の動画。

リアルな世界のねこます

筆者
「次はリアルな世界でのねこますさんのお話を聞いていきたいと思います。まず、12月の初めに話題になってから生活は変わりましたか?」

ねこますさん
「そうですね。色んな人から色んな話がきていて、それを処理するだけでも大変です。そんな中コンビニのシフトは全然減らない・・・」

筆者
「コンビニに関しては相変わらず世知辛いですね・・・。普段の動画はどんな環境で撮られているんですか?」

ねこますさん
「今は普通に実家で撮ってます。線路が近くにあるんで、電車の音が入らないかヒヤヒヤしてますね」

筆者
「さすがねこますさん。VTuberから実家という言葉が出てくるとは。色々と大変ですけど、そんな中リラックスするためにやってることとかあるんですか?」

ねこますさん
「Twitterでエゴサーチですね(笑)色んなコメントとかファンアートとか眺めてるのが一番落ち着きます」


「コメントの中には『元気でた』以外にも『かわいい』というのもありますが、ねこますさん的に動画内のあの子のことはどう思ってるんですか?」

ねこますさん
「そりゃ、見た目はかわいいと思って作ったんですけど、正直動画に出てるアイツはかわいくねぇだろ!って思います(笑)かわいいと思ってくれる分には嬉しいですけどね」

筆者
「正直あのキャラをどう捉えていいかわからない人も多いと思いますよ(笑)」

ねこますさん
「でも、本当にかわいいと思ってくれる人が多いなら、それは多分『おじさん』という存在は潜在的にかわいい生き物なのかもしれないですよね。見た目を女の子にすれば皆かわいくなると思うんですよ」

筆者
「なるほど(笑)おじさんには不思議な魅力があったりしますもんね」

ねこますさん
「だから、これ読んでるおじさんは早くVRの世界で女の子になってほしい」

筆者
「聞いたか、おじさんたち!!今こそ自分を解放するときだ!」

今後のねこますさん

筆者
「こういった活動を続けていく上で何か目標などはありますか?」

ねこますさん
「ありますよ。今の自分の全てといっていいものが」

筆者
「それは・・・?」

ねこますさん
もちろん、けもみみに決まってるじゃないですか

筆者
「はぁ・・・?」

ねこますさん
「今自分のスキルアップのために、色々学んでいるのは全部、VR世界でけもみみの魅力をより引き出すためです」

筆者
「ええ!そうなんですか?好きだろうと思ってはいましたけど、まさかそこまでとは」

ねこますさん
なにが好きかとかどこがかわいいとかは上手く言語化できないんですけどね!とにかく好きなんですよ!!

筆者
「(急に声大きくなったな・・・)な、なるほど、ねこますさんの原動力はそこにあったんですね」

ねこますさん
「はい。それが全てです」

筆者
「(全てなのか・・・)他にやりたいこととかはないんですか?」

ねこますさん
「予想外に影響力をもってしまったので、なにするにしても身の振り方は考えなきゃとは思っています。ただ、自分のできる限りで世界をおもしろくしたいとは思ってますね」

筆者
「世界をおもしろくですか・・・!」

ねこますさん
「大物YouTuberさんとかが悪いとかじゃないんですけど、あれだけ影響力を持っているのに、お金を稼ぐだけじゃ夢がない気がするんですよね。もっと色んな人におもしろい技術を伝えてそれを盛り上げたり、新しいことに取り組んでる企業さんやそこに属する人となにかやったりと、世界をおもしろくしたい」

筆者
「素晴らしい!そういう人が増えたらきっと世の中もっと楽しくなりますね」

ねこますさん
「今はその一環としてVR CHATの動画出したいと思ってるんですが、権利の問題でなかなか出せない・・・」

筆者
「今後の目標の中に、チャンネル登録者数100万人とかは入ってないんですか?」

ねこますさん
「数字が大きい分だけチャンスがあるっていうことはわかったんですが、登録者を増やすことに最適化したいとは思わないです。登録者増やす方法って色々あると思うんですが、それに最適化して自分のやりたいことをできなくなるのは嫌ですからね」

筆者
「あくまで、自らのスキルアップといった目的は見失わないようにということですね」

ねこますさん
「もちろんそれもありますが、こうやって多くの人が見てくれている以上、『けもみみVRチャンネル』は自分だけのものじゃないと思うんですよね。だから、皆さんが求めていることと、自分のやりたいことのバランスを上手くとっていきたい」

筆者
「台本を疑うレベルに完璧すぎる回答」

平面から空間へ

筆者
「先ほどから、VRの世界への強いこだわりを感じるんですが、影響受けたものなどはあるんでしょうか?」

ねこますさん
「やっぱり『SAO(※5)』や『.hack(※6)』の世界観でしょうか。あれがたまらないんですよね。特にSAOで主人公のキリトが、『今日は最高の気象設定なのに寝ないのはもったいない』って言うシーンがあるんですけど、あの感じがすっごい好きで!!ゲームの世界だけど、現実より色々と納得できる部分があるというか・・・その世界に生きているって感じがいいんですよね」

筆者
「上手く言葉にできないけど、言いたいことは伝わってきます」

ねこますさん
「なんていうんだろ・・・世界を実装しているってことなのかな。作られた世界だから味わえる実感というか」

筆者
「世界を実装ですか・・・おもしろい言葉ですね。VR世界で生きる実感を味わうということへの憧れは僕にもあります」

ねこますさん
「今後数年は技術が発達しておもしろいことがいっぱい起きると思うんですよ。それこそ、平面から空間になっていくことに関してはずっと注目していきたいし、それを皆で盛り上げていきたい」

筆者
「そんなねこますさんの活動を今後も楽しみにしています。それでは最後に読んでくださった皆さんへメッセージをどうぞ」

ねこますさん
「これから先色々あると思いますが、自分の技術を高めていきたいってことと、けもみみを増やしていきたいってことは変わらないと思います。そんなやつで良ければ末永くよろしくお願いします。あと、ファンアートとかコメントはできるだけ読むようにしています。読みきれないほどあるけど、本当にありがとうございます。嬉しいです」

筆者
「本日はありがとうございました」

ねこますさん
「こちらこそありがとうございました~!」

※5・・・ソードアートオンラインのこと。VRゲームの中に囚われた主人公キリトを中心とした物語が描かれている。原作小説はもちろん、アニメ・ゲームなど人気の高い作品。

※6・・・『.hack(ドットハック)』こちらもVRゲームを舞台とした作品。ゲームを中心とした様々なメディア展開をみせ、2002年頃から、今も尚根強い人気を誇る。

めっちゃいい人だった・・・

最後まで隙のない完璧な答えに、最後はねこますさんが「好感度の塊」にしか見えなくなったが、やはり人気の秘訣はそういうところなのだろう。

これだけ多くのファンを持っても、当初の自分の目的を見失わず進んで行こうとしている姿に、勇気付けられる人は多くいるはず。

ネットに新しい風を吹かせた「ねこます」さんの今後に目が離せない。

ちなみに「お金とかこれからどんどん入ってくると思いますけどどうするんですか~グヘヘ~」とゲスな質問をしたら、

「お金はもっと大きな目標に向かって頑張っている人のところに行くべきなので、自分は最低限しかいらないです」

と返された。

過去あれほどまでに自分を恥じたことはない。

許諾元:ねこます Twitter YouTube

参照元:Wikipedia

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やぐらー

やぐらーと言います。味覚が敏感なのか、よくえずくタイプの人間。特技はあの時を思い出してえずく「思い出しえずき」。ただ、何があっても吐くことはない安心設計。

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