みなさんの中で、日常的にバスを利用しているという人は多いと思う。
実はこのバスの中で、日夜チキンレースが繰り広げられていることをご存じだろうか。
え?チキンレースって、崖に向かって車を走らせて、ブレーキをギリギリまでガマンする的なアレ?
そう、そのガマンする的なアレである。
耳を疑いたくなったのは、読者のみなさんだけではなく、私(まつやま)自身もそうである。
しかし、いったい何をギリギリまでガマンしているというのか。
「いやぁ~降りますボタンってぇ~、ギリギリまでぇ~押したくないじゃないっすぅかぁ~」
そう話すのは、編集部のイギ-くんだ。
は!?どゆこと?すぐ押せばいいじゃん、なんでおさないの!降りますボタンを押さなければ、運転手さんに降車意思を伝えられなくない??
「自分がボタンを押したバス停でぇ~、他の人がゾロゾロと降りるのを見ると負けたって思うんすよねぇ~」
いや、勝ち負け以前に運転手さんに迷惑だろ。あと語尾をちっちゃい「ぇ」とか「ぁ」でのばすんじゃない!
イギ-くんの意見をまとめるとこうだ。
・次のバス停で降りる意思がある人が複数いるにもかかわず、自分が降りますボタンを押したくない。
・なぜなら、他の人が押してもいいものを自分が率先して押したくない。
・そのために、他の人が押すのをギリギリまで待つ。
そんな日常の些末なことに楽しみを見出すなんて、すごい。いや、ほんとすごいね。
しかし、次のバス停で降りる人がいるかいないか分かるものなのか。
「そこはもう、探りあいっすよぉ~。周囲を注意深く観察していればわかるっすねぇ~」
ただの不審者じゃねえか。
バス停が近づくにつれて、キョロキョロと落ち着きがなくなる人がいたら、逆に気になって仕方ないわ!
しかし、バスを頻繁に利用する私(まつやま)からすれば、日常に、そんなギリギリの戦いがひそんでいたとは、正直驚きである。いや本当に。
もしや、隠れチキンレーサーなる人種が、この世の中に一定数いるのか、、、
しかし、ギリギリまでガマンした結果、降りたいバス停で降りられないこにはならないのだろうか。
そんなことにでもなれば目も当てられない。ただのおバカさんである。
「それはないっすねぇ~。乗ってくる人もいるんでぇ~」
ちょっとまて。
そうだ、忘れていたがバス停に到着して降りる人もいれば、乗ってい来る人もいるではないか。
つまり、乗ってくる人がいる場合、降りますボタンを押すかどうかにかかわらず、バスはバス停に停まるのだ。
ボタンを押す押さないの話ではない。
では、日夜繰り広げられている、緊迫のチキンレースは一体何のために行われているのだ!?
「・・・・・・・」
私(まつやま)の素朴すぎる疑問にイギ-くんは答えてくれなかった、、、だれか!だれかか答えてくれる人はいませんか!?、、、
世界は未だ多くの謎を抱えているのだ、、、
あ、ちなみに私(まつやま)は、あまりの心配性のために、降りるバス停の前のバス停を出た瞬間に、降りますボタンを押しちゃうチキン野郎です。
※運行の妨げとなるような行為はやめましょう。