ずっとトイレの中にいたんかい!!
ウルトラマラソン・・・それは、42.195kmをはるかに超える距離を走る、マラソン狂が集いし競技である。
想像を絶する過酷さだが、優勝したときの達成感は計り知れない。困難を乗り越えた先には、”人類最強”という栄誉が待っているからである。
その誉れが欲しいがために、驚くべき方法で不正を働いた男が現れた。
Ultrarunner Kelly Agnew disqualified for hiding in a port-a-loo during races: Ultrarunner Kelly Agnew has been stripped of his titles after an investigation revealed he had used a port-a-loo to cheat.Mark Melton, of MCM timing, was asked by event… https://t.co/L6jVAszSk6 pic.twitter.com/wTgmFnh7G3
— David Blackwell (@rugbymad) 2018年1月11日
男の名はケリー・アグニュー。2018年の1月あたまに行われた、24時間に及ぶウルトラマラソン「フェニックスレース」にて不正が発覚した。
その驚きの方法というのが、仮設トイレに隠れてコースをショートカットするというもの。
主催者のFacebookによると、今年行われたアリゾナ州フェニックスのレースでは、現地に設置されていた仮設トイレで息をひそめ、その後コースを迂回。
更に、コースに点在していた審判の話で、彼はコースを正しく走らずショートカットしていたことがわかった。
フェニックスレースは同じ道をループするコースであり、ファイナルラップの時間が明らかにおかしかったことから、疑いの目がかけられるようになっている。
しかも今回だけではない。2010年以降に行われていた他の4つのレースでも不正が発覚し、タイトルが剥奪されている。
上の動画は、テキサス州で行われた100キロマラソンのインタビュー映像だ。自信満々に答えているが、この当時にはすでに不正を行っていたらしく、コメント欄には怒りが滲む意見が散見される。
レースの主催者はフェイスブックでこのことについて謝罪し、新たな優勝者の一覧をfacebookで公開。繰り上げで受賞した選手からは喜びの声が上がった一方、アグニューには批判が集まっている。
大会の主催者は地元誌フェニックス・ニュータイムにて、このように答えている。
「今回の事件から、我々はアグニューの参加を歓迎できなくなりました。もし彼が現れて誠意のある謝罪をしてくれたら、処分を考え直すつもりです。もしこういった事が再び発生したら、その時々で対処しようと考えています。」
主催の懐の深さには驚くばかりである。しかし、アグニューからのコメントは発表されていない。