外出をしていたらユニクロがあったので「あ、そうだ、ヒートテックを買おう」と思い、寄ることにした。
ヒートテックについては、もはや有名すぎて詳しく説明をする必要もないだろうが、簡単に言うと990円くらいで買えるなんか肌触りがよくて、ヒートでテックなやつである。
店内に入り、早速、目的のヒートテックを手に取り、レジに行こうとしたところ、「あ、そうだ、そういえば部屋着が汚くなってたから新しく買おう」とスエットも追加で2着買うことにした。
スエットを手に取ると、近くにパーカーが置いてあり、「あ、そうだ、薄手のパーカーが欲しかったんだ」と追加の追加でパーカーもカゴに入れた。
今度こそレジに行こうとすると、靴下のコーナーがあり、「あ、そうだ、せっかく来たし靴下もいくつか買っていこう」と靴下をカゴに入れた。
すると、その横に置いてあったボクサーパンツが目に入った。
「あ、そうだそうだ、ボクサーパンツも買い替えなきゃと思ってたんだ」とついでにボクサーパンツも4枚購入することにした。
そしてついにレジで会計をすると、不思議なことが起こった。
当初は990円で済む予定が12000円を超えていたのだ。
「え?」
何を言ってるのかわからないだろうが、俺もわからない。
財布を持つ手がチワワのように震えていたのは言うまでもないだろう。
安く衣類が買え、庶民の味方であるはずのユニクロで12000円。
予定をしていなかった高額出費に思わず、あれ、これ逆に普通の服屋行ったほうが安く済んだんじゃね?と頭を抱えてしまったほどだ。
安いはずが、高くなる・・・。
これが俗にいうユニクロマジックというやつだろう。
「ユニクロ、おそろしいところ!」
俺はそう言い残し、店を後にしたのであった。