死への冒涜?ひとつの愛情表現?
子供の頃、学校などの人が集まる場所に剥製があったのを覚えているだろうか。
筆者は”死んだ動物の遺体をそのまま人形にしている”と聞いたときから、不気味に感じてしまい真っ直ぐ見ることが出来なくなってしまったことがある。皆さんの中にも、そんな怖がりさんがいらっしゃることだろう。
今回取り上げるコチラの女性はというと、なんとぬいぐるみの様な感覚で剥製を持ち歩いているのだという。
彼女の奇妙な剥製への愛情にクローズアップしてみよう。
この女性の名前は、リサ・フォックスクロフト。イギリス北西部の州マージーサイドに住んでいるインスタグラマーである。
そしてリサが手に持っているのは、「ベイビージーザス」と名付けられた、本物のキツネの遺体から作られた剥製だ。
ベイビージーザスが彼女の元に来たのは2年前。
リサはある日、野生のキツネが道路を渡ろうとしていたところを、車に轢かれて命を落としてしまった所を目撃したのだという。
彼女はその姿をみてとても胸を痛めたに違いない。だがその後、彼女の友人がキツネの遺骸を剥製にし、クリスマスプレゼントとして贈ったのである。
ベイビージーザスとの出会いはクリスマスの奇跡であり、最高のプレゼントだったという。リサはすっかりベタ惚れしてしまい愛情を注ぎ続け、ある時には養子縁組の書類にサインをしてしまった事もあるという。
彼女は英メディア「メトロ」の取材に対し、「どこにでも連れて行くけど、人にはよく変な目で見られるの。そして”なんでそんなモノを連れて歩くのか”って聞かれるわ。でも、ちゃんと経緯を説明してあげると”素晴らしい”とポジティブに受け止めてくれるのよ。」と答えている。
インスタグラムにはベイビージーザスが服を着ていたり、コスプレしている写真が投稿されている。これはリサのある種の愛情なのかもしれない。
彼女は絶対菜食主義であり、肉食に反対している。よって、剥製は自然の動物を美しいまま保存するための芸術品であり、また、剥製を通して動物を食べることがどういう事か再考すべきであると考えているという。これもまた、リサがベイビージーザスをインスタグラムに載せる大きな理由の一つなのだ。
剥製について賛否両論ある今、あなたは彼女の考えについてどう思うだろうか?
参照元:Instagram