スキーをしていたはずが・・・
2月7日、カナダ・オンタリオ州トロント在住のダニー・フィリッピディス氏(49)が、スキー中に失踪するという事件が起きた。
6日後、彼は無事発見されたのだが、それが4500キロ離れた場所だったというのだ!?
いったいどういう事なのか詳細を見ていくことにしよう。
彼が消えたのは、アメリカ・ニューヨーク州北部にあるホワイトフェイス・マウンテン。
この日フィリッピディス氏は、毎年恒例となった友人とのスキーに来ていた。
しかしスキーを楽しむうち、二人ははぐれてしまったのだという。友人は、スキー場の営業が終わるまでまったのだが、彼は戻ってこなかったのだという。
そこから大規模な捜索が開始された。ヘリコプターや警察犬を動員して捜索にあたったというが、斜面の多い雪山の地形により捜査は難航。
結局フィリッピディス氏は発見することができず、失踪から1週間が経過しようとしていた時、驚きの一報が入ったのである。
4500キロも離れた場所で発見
生存が絶望視されていた中、ニューヨーク州から遠く離れたカリフォルニア州から一本の電話が入った。
カリフォルニア、サクラメント郡保安局に、なんとフィリッピディス氏自身が妻を通して連絡をしてきたというのだ!
どうやら13日の正午ごろ、妻に「911に電話をして、助けを求めてくれ」という短いメッセージを伝えてきたらしい。
そしてサクラメント国際空港で、警察官がレンタカーターミナルの付近でフィリッピディス氏を発見したのである。
彼が姿を消したホワイトフェイス・マウンテンから、カリフォルニアまでの距離は、なんと4500キロ!アメリカの右端から左端まで移動したことになる!!!
彼は無事発見され、服装も失踪当時と同じ、スキーウェアにゴーグル、ヘルメットを付けた状態だったという。
更に不可解な点がある。パスポートはニューヨーク州警察が預かっており、飛行機を使って旅行することは不可能なはずだったのだ。
保安局は、「彼がどうやってここへ来たのかいまだ不明です。なぜ誰にもおかしいと思われずアメリカ国内を移動したのかもわかりません。」とコメントしている。
フィリッピディス氏は病院に搬送され、頭部に外傷がないか確認している他、脳震盪などを引き起こしていなかったかを調べているという。
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男性が無事に発見され何よりだが、多くの不可解な点が残っている。
彼はどうやって、パスポートなしにアメリカの端から端を移動したのだろうか・・・・。まるで神隠しのような出来事である。
地元当局は現在も調査を続けている。