ホームレスのために力になりたい!
クリスマス。
それは多くの人が家族や恋人へのショッピングを楽しみ、大勢で集まって過ごす楽しいひとときである。
しかし、イギリスに住む9歳の少女アマラは、複雑な心情にかられていた。
母親と一緒にクリスマスショッピングに出かけた際に、厳しい寒さのなか、ひどい環境のなかで寝泊まりをしているホームレスの姿を目にしたからだ。
その気持ちをアマラから伝えられた母親は、早速地域のホームレス慈善団体に連絡をし、アマラを連れて、ホームレスに食事を配給しにいった。そして、そこで多くの人と話し、今何が改善されるべきなのかヒントを得たという。
そしてアマラは、考えるよりもすぐに行動にうつした。
An initiative started by nine-year-old Amaarah Mian-Cudmore has led to the collection of enough socks, gloves,…
ホームレスたちのために、最低限の必需品をそろえようと、周囲に声掛けをはじめたのである。
あたたかい家やベッドがあることは当たり前ではない人たちもいる。自分だけが幸せであることに意味はないと感じたアマラは、困っているホームレスたちのために力になりたいと考えたのだ。
1人の率先力が若者に影響を与える!
まず、クラスメイトや教師に協力を求め、靴下、手袋、歯ブラシセットと洗面用具など、必要最低限のものを詰めたリュックを30個完成させることにした。
さらには、各家庭で使われていない大人の靴、帽子、リュック、そして寝袋など、高価なものは寄付を募ったのである。
Schoolgirl makes backpacks for rough sleepers at the coldest time of year https://t.co/n1kqQMs0ri
— Metro (@MetroUK) 2018年2月18日
そうして、周囲の協力のもと完成させたホームレスたちへのプレゼントは、今月、慈善団体に届けられた。
アマラたちから、思いがけないプレゼントを受け取った慈善団体の代表はこう話している。
若者たちとともに働くことは喜ばしいことです。複雑で難しいホームレス問題を探求することは、未来を担う若者たちにとって非常に重要な課題になるでしょう。1人の若者が率先して行動してくれたことは、他の若者にも大きな影響を与えてくれるでしょう。
「出来ることからはじめよう」そんな9歳の少女の想いは、ホームレスの人たちにきっと届いたことだろう。そして、私たち大人が学ぶべきところでもあるはずだ。