クジラの亡骸の上で記念撮影!
2月17日、南米チリの海岸に、1頭のクジラの死骸が打ち上げられた。
海岸には多くの人が集まったが、その後、異様な光景がSNSで拡散されることとなったのだ。
Una ballena azul de 21 Mts varo en el sector de Punta Delgada, a 117 kms de Punta Arenas, el cetáceo estaba rayado con dedicatorias, cortes profundos en su piel y dos mujeres fotografiándose encima de su cuerpo #RespetoAnimal pic.twitter.com/l3GoWuSShq
— Rodrigo Saavedra (@rodrigo_sm) 2018年2月18日
観光客だと思われる女性2人が、なんとクジラの亡骸の上に腰掛け、記念撮影をはじめたのである!
この行為がどうしても許せなかったロドリコさんがTwitterに投稿したところ、瞬く間に話題となり、この問題行動には当然のことながら非難が殺到している。
「愛してるよ」という落書きまで!
問題行動はこれだけにはとどまらない。
クジラの体には何かで傷つけられたような跡がみえるが、明らかに人間によって落書きされたものだろう。
「アナ、愛してるよ(ANA TE AMO)」と書かれているが、これも決して許される行為ではない。また、多くの人が記念撮影をしたのか、亡骸のうえには無数の靴の跡もみられたという。
その後、現場は封鎖され、科学者たちによる調査で、体長20mのこの個体は絶滅危惧種にも指定されているシロナガスクジラだと判明した。寿命は約80年と比較的長く、大きいものになると体長は34mにもなるようだ。
今回のクジラは、その大きさから推定年齢2歳ほどの若い個体だという。体重が一般的な個体に比べて半分しかなかったことから、死因は餓死と発表された。
いまだおさまる気配のないこの問題には、多くのコメントが寄せられている。
・生き物にリスペクトはないのか!
・人間は敬意も感情も失ってしまった
・愚かさは日々ひどくなるばかりだ
・怒りが抑えきれない
ロドリコさんがTwitterに投稿した問題の写真には、「#RespetoAnimal(動物にリスペクトを!)」のハッシュタグが添えられているが、何も難しいことではない。本当にただ、ただそれだけなのである。