飼い主の墓前で亡くなった犬
今週、アルゼンチンで一匹の犬が息を引き取った。
¡Adiós guerrero! muere #Capitán el perrito que cuidó la tumba de su dueño por más de 10 años ?https://t.co/5hfxqM67ZF ? ? pic.twitter.com/jyVk5vV7jU
— Grupo Fórmula (@Radio_Formula) 2018年2月21日
知的で、忠誠心と服従心に富んでいるといわれる、ジャーマンシェパード犬の『キャピタン』。15年の生涯を閉じるのに選んだ場所は、亡き飼い主の墓前だった。
11年間、墓を守り続けた忠犬
もともと息子の13歳の誕生日に、キャピタンをプレゼントとして選んだ飼い主のミゲルさん。しかし、2006年にミゲルさんがこの世を去り、家族はもちろん、キャピタンも深い悲しみに包まれたのである。
ミゲルさんの死後、キャピタンは行方をくらまし、家族は野犬に襲われたのか、もしくは他の家族と暮らしはじめたのだろうと思っていた。
しかし、家族は驚きの光景を目にすることとなる。
So this dog, Capitán, visited and slept by his owner's grave for 11 years. The town where he lived, @CarlosPaz_Ok, is going to bury it in a square near the Cemetery and build a monument of him. This story is sad but heartwarming ??, and it also proves how loyal dogs can be ?. pic.twitter.com/IXZayoJ0o6
— TheArchDeus (@TheArchDeus) 2018年2月21日
2007年、ミゲルさんの墓参りに行くと、なんとキャピタンの姿があったのである。
そう、そこには飼い主の遺骨を守るために、墓の前を離れない忠犬の姿があったのだ。
墓を探し当てたのは動物的直感!?
近隣の住民や墓地のスタッフによると、キャピタンはこの11年間、毎晩ミゲルさんの墓前で眠っていたという。
Murió "Capitán", el perro cordobés que visitó la tumba de su dueño durante casi 11 años https://t.co/7WSnaUQ70I pic.twitter.com/swolVoj6QQ
— Clarín (@clarincom) 2018年2月20日
不思議なことに、ミゲルさんの死後すぐにキャピタンが行方不明になってしまったため、墓参りに連れてきたことはなかったのだという。自宅から15ブロックも離れた先にある墓をどうやって探し当てたのか、いまだに謎は残っている。
その後も家族はキャピタンを自宅に連れて帰ろうと何度も試みたが、キャピタンは再びミゲルさんの墓に戻っていくのだった。
近年は、多くのボランティアスタッフに支えられながら墓を懸命に守ってきたが、4年前には獣医師より腎不全との診断も受け、徐々に視力や体力も衰えてしまったキャピタン。
そして本望ともいえるだろう、愛するミゲルさんの墓前で息を引き取ったのだ。今頃、天国でミゲルさんと11年ぶりの再会を果たし、「墓前を守ってくれてありがとう」と労いの言葉をかけられているに違いない。