2010年にYahoo知恵袋に投稿され、絶大な人気を誇った「家に帰ると妻が死んだふりをしている」というお話を皆さんはご存知だろうか。
ワニに食べられたり、頭に矢が刺さったまま料理していたり・・・。旦那様を楽しませようとする奥様の愛情がとても伝わってくる、ほっこりストーリーであった。
今回紹介するロシアのご夫婦も、あることがきっかけで血なまぐさい死んだふりを演じたという!
その理由というのが・・・遺産目的で殺し屋を雇った息子を捕まえるためだったのである・・・。
ロシアの死んだふり案件は超殺伐としている。早速、ことの顛末をご覧いただこう。
安心してください、生きてます!
4年前のオリンピックが記憶に新しい、ロシア・クラスノダール州ソチに住む22歳の若い男が、何やら不穏なことを考えていた。
それは、裕福な家族から遺産を丸ごと相続するため、殺し屋を雇う・・・という計画だった。
男は殺し屋に近づくと、家の見取り図や番犬を避ける方法などを教え込んだという。
そしてしばらくすると、男のもとには仕事を終えた殺し屋がやってきて、血まみれで死んでいる両親、そして10歳の妹の写真を見せた。
すると男は満面の笑みで大喜びし、遺産を受け取れると確信して約566万円(38,000ポンド)を支払うと約束した。
その瞬間、武装した警官が急襲し、男の身柄を取り押さえた。
地元メディアによると、彼は何故この計画がばれてしまったのか繰り返し聞き、非常に困惑していたという。
動画内では、「なんでだよ!?何か月も作戦を練ったんだぞ!?やっと殺し屋をみつけたのに!」と叫んでいる。
殺し屋が実は警官だった
では、どうやって男は捕まったのだろうか。実は、彼の両親はその考えを察知しており、警察に相談していたのである。
しかし逮捕の決め手となる要素が限られていたため、警官が殺し屋役となって息子に近づき、夫婦には死んだふりをするよう求めたのだ。
この逮捕計画を考えた警官は、地元メディアに対しこう答えている。
男は両親が金を寄越さないことに腹を立て、殺したがっていました。その証拠に、彼は親戚の元に2度も金を借りに行っています。
男は両親を毒薬で殺そうとしていましたが、父親が様子がおかしいことに気づき、殺害は失敗していました。怖気づいていたようです。
一回目の毒殺未遂で父親が殺意に気づいたのだろう。
息子には適切な小遣いを与えており、無駄遣いをさせないように息子の分の貯金も管理していた。夫妻はショックを受けており、「信じられない」とのコメントをしている。
男は殺人を準備していた罪で、懲役15年の実刑判決を受けた。