Printers in concert
プリンターやカメラ、ビデオでお馴染みのキャノン(Canon)がオーケストラのコンサートで、自社のプリンターの性能の凄さをを証明をしたのである。
場面は、荘厳な通路から始まる。
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続きはこちらを見ていただこう。
天性のタイミング
クリック音が鳴り、プリンターから紙が現れた瞬間に、演奏は始まっていく。ベートーヴェンの交響曲第7番が、響き渡る中、完璧なタイミングで、演奏者の前で現れる楽譜、楽譜、楽譜。全70枚の楽譜が、次から次へと演奏者の前に、サーっと出てくるのである。
なんてことだろう、寸分も狂うことなく出てくるではないか。まさに渡りに船、闇夜に提灯、ツボを捉えて放さないマッサージ。なんて心遣いだろう。最後にブラボーというねぎらいの言葉を送り、いたわりの気持ちを忘れていない。
二つの楽団
確かにすごい、これは本当に凄い!
なにがすごいんだ?と聞かれれば、演奏の素晴らしさも然ることながら、着目してしまったのが、プリンターへ楽譜を適時、送信する彼女だ。プリンターが注目される、このコンサートの裏で、こんなにも顔に、シワを寄せているのは、彼女だけはなのではないだろうか。自分の操作により、演奏の全てが決まってくる。やり直しの効かない、ひとつ間違えば、あわや大惨事である。
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間違いなく、彼女は、この演奏の影の立役者である。心臓に剛毛が生えているであろう彼女の表記は、シニアテクニカルマネージャーとあるが、コンダクターつまり、指揮者と呼んでも過言ではない、プリンターへの出力さばきである。
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しかし、彼女の指示するタイミングで、紙を正確に、吐き出し続けた ” imageCLASS”も、プリンターというより、指揮者のタクトと共に奏でる、演奏家と呼べるのかも知れない。二つの楽団が作り上げたコンサート、実際に行けば、「プリンターの音が気になるのではないか?」という疑念に関しては、今回は伏せておくとしよう。