妻「連絡がなかったので亡くなったと思った」
人が亡くなる瞬間はいつだろうか?
なんとも哲学的な問いになってしまったが、戸籍上では死亡届が受理されたとき、ということになる。
そんな死亡届をめぐり、ルーマニアで驚きの事態が発生した。
なんと、自分の死亡届が勝手に提出され、しかも裁判所に取消を拒否された男性がいたのだ!
久しぶりに帰国すると、自分が「死亡」していたことが判明
"Hearing no news from her husband, his wife managed to get a death certificate for him in 2016… When he arrived in Romania, he discovered he had been declared dead." https://t.co/Q6khPYU9rD HT @ben_kirby pic.twitter.com/WVmhurQaBd
— Mick Krever (@mickbk) 2018年3月16日
ルーマニア人のコンスタンティン・レリウさんは、1992年からトルコに出稼ぎに行った。
最後にルーマニアに帰ったのは1999年で、そこからは家族とも一切連絡を取らず働いていた。
そして2018年、パスポートを更新しようとルーマニアに帰ったところ…
なんと、自分の死亡届が提出されており、2003年に死亡したことになっていたのである!!!
裁判所は取消を拒否
どうして死亡届が提出されたのだろうか?
死亡届を提出した奥さんによると、「連絡がなかったので、トルコで起こった地震によって死亡したと思った」とのこと。
確かに地震が起こって連絡が一切なければ、亡くなったと思ってしまうのも無理はないのかもな…
そして、レリウさんの悲劇はまだ続く。
「この通り、まだ生きているよ!!!」と言わんばかりに、裁判所に死亡届の撤回を申請したのだが、期限が過ぎていることを理由に、取り消しを認めてくれないのである。
こうなると、パスポートはおろか、就労することも給付金を請求することもできない。なんて悲惨な状況なんだ…
ちなみに、事の発端を作った奥さんは海外に移住したらしく、当てにならない模様。レリウさんは優しい隣人に助けてもらい、なんとか生活できているようだが…今後どうなることやら。
今回は死亡届をめぐる、少し悲しいニュースをお送りした。みんなも死亡届を提出されないように、たまには家族に連絡するんだぞ!
参照元:The Guardian、Twitter