【世界に届け】ダウン症の子供とママがつなぐ手話ソング、そこに込められたメッセージとは?

カルチャー

『カープール・カラオケ』をご存知だろうか?

米テレビ番組からはじまった企画で、司会者ジェームズ・コーデンが世界のスターをゲストに迎えて、車内でカラオケをするという単純明快なものなのだが、その手軽さから多くの人が真似をするようになった。

そして、先週YouTubeに公開された、ある『カープール・カラオケ』が今世界中で話題になっているのでお届けしよう。

ダウン症の子供は何も特別ではない

それが、このダウン症の子供とそのママたち50組による手話ソングである。
そこには、ダウン症に対する世間の偏見を取り除きたいという、母親たちの願いが込められていた。

ダウン症の子供を育てることは、大変なときもありますが、もっと大きな喜びや楽しさがあります。子供は親を愛してくれ、私たち親も子供を愛しています。そう、みんな同じなんです。私たちダウン症の子供を持つ親子は何も特別ではなく、普通の親子となんら変わりはないんです。

『Wouldn’t Change a Thing(何も変わらない)』と付けられたタイトルが、この動画のすべてを意味するのではないだろうか。

ダウン症は、21番目の染色体が1本多く存在することで発症する先天性疾患だが、「ただ染色体が1本多いだけなの」とママたちは話す。

世界ダウン症の日にシェアされてほしい!

実は、この動画は、3月21日の『世界ダウン症の日』に向けて作成されたもの。

Designer Genesさんの投稿 2017年3月21日(火)

今回の企画に携わったのは、2013年から2014年にかけて誕生したダウン症の子供を持つ親子のFacebookグループ「Designer Genes(デザイナージーンズ)」のメンバーだった。彼女たちが動画に出演するきっかけとなったのは、ある事実に直面したからだという。

それは、イギリスでは出生前の診断でダウン症と診断された赤ちゃんの中絶の割合が90%だということだ。

動画を通し、ダウン症で生まれてきた赤ちゃんも、何も特別ではない。他の親子と同じように、喜びや楽しみを感じ、幸せを感じることに変わりはない、ということを伝えたかったのだろう。

カープールの本家、ジェームズ・コーデンも「こんな美しいカープールはみたことない!涙が出そうだ!」と絶賛だ。

すでに91万回以上再生されているこの動画だが、世界ダウン症の日には世界中で最もシェアされる動画になってほしいとママたちは願っている。

参照元:YouTubeFacebooktwitter

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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