アルビノのミスコンが開催される！

3月16日、ジンバブエの首都ハラレで、アルビノ（先天性色素欠乏症）の女性たちによるミスコンテストが開催された。

その時の様子をコチラの動画でご覧いただこう。

「ビューティー・ビヨンド・ザ・スキン（肌の色を超えた美）」のテーマを元に、美を競った13人の女性たち。

優勝の栄冠を手にした、ジンバブエ大学で社会福祉を学ぶシセンビソ・ムトゥクラさん（22）はこうコメントしている。

障害を持つ人は学校や社会において見下されているけれど、アルビノの人たちも勇気をもって強く生きてほしい。今回の私の勝利が、アルビノの権利を主張し、多くの女性に力を与えてほしい。自分自身を蔑む行為はやめましょう！

彼女がこう話すのには理由がある。

それは、アフリカの一部の国において、アルビノに対する驚くべき偏見が根強く残っているからなのだ。

後を絶たないアルビノ殺人や誘拐

アルビノとは、冒頭で触れたように先天性色素欠乏症とも呼ばれる遺伝子疾患である。先天的なメラニンの欠乏により、体毛や皮膚が白いのが特徴だ。

アフリカ南部は、そんなアルビノの割合が世界の国々と比較しても多く、約39,000人のアルビノが暮らしていると言われている。

そして、アフリカの一部の国では、こんな迷信がいまだに残っているのである。

アルビノの体には特別な力が宿り、その肉を食べると特別な力が与えられる。

それゆえに、臓器や体の一部を食用としたり売却する目的で、アルビノをターゲットとした殺人や誘拐が後を絶たないというのだ。

そんな偏見をなくすために、ジンバブエで初めてのアルビノのミスコンが開催されたことは、歴史的にも非常に画期的な出来事なのだ。

実は同じアフリカでも、ケニアではすでに開催されており、今回のミスコンは世界で2例目となる試みだったという。出場者たちは、今後この試みは世界へと広がり、アルビノに対する意識を変えていきたいと話している。

参照元：Facebook、YouTube、Wikipedia