ジブリ映画は世界的に有名だけど…
宮崎駿作品ともなれば、たいてのタイトルを知っている人も多いのでは?しかし、それはあくまで日本語タイトルだけの話。
海外で上映される際は、もちろん英題がつく。宮崎駿作品とは言え、英題まで知っている人は、そう多くはないだろう。
しかし、これが機械での翻訳となると、うまくはいかない。うまくいかないどころか、かなり面白くなる。
そこで筆者が、エキサイト株式会社が提供する、非常にエキサイトな翻訳サービスを利用し、ジブリ映画の日本語タイトルを英訳し、それをまた和訳する、つまり再翻訳してみた。
これがとんでもない結果になったので、早速紹介したいと思う。
【検証】ジブリの映画タイトルで再翻訳10選
風の谷のナウシカ(英題:Nausicaa of the Valley of the Wind)
英訳→Now deer in a valley of a wind
再翻訳→今や、風の谷の鹿
再翻訳という長い道のりを経て、誰かが鹿になったようだ。もしや、もののけ姫にでも、出演するのだろうか。Twitterが日常的なツールとなりえた今、”ナウシカ”の”ナウ”は”今”と訳される結果となった。
となりのトトロ(英題:My Neighbour Totoro)
英訳→Next TOTORO
再翻訳→隣のTOTORO
一回目の翻訳で、これは大冒険になるのでは?と思われたのだが、無事?エキサイトな変化はなく、着地できた模様。
もののけ姫(英題:Princess Mononoke)
【検証結果】
英訳→Princess Mononoke
再翻訳→プリンセスMononoke
おおお!正確に翻訳されるのか?!と思いきやそのまま表示されるのである。
耳をすませば(英題:Whisper of the Heart)
【検証結果】
英訳→When it’s all ears
再翻訳→それがすべての耳である時。
怖い!壁に耳あり。もしや雫が気づくように、本の貸し出しカードに、名前を書けたのは…
猫の恩返し(英題:The Cat Returns)
【検証結果】
英訳→Repayment of a cat
再翻訳→猫の返済
マタタビやかつお節といった、猫にとって、価値のありそうなものが、利子として付いてきそうな、タイトルへの着地である。
ハウルの動く城(英題:Howl’s Moving Castle)
【検証結果】
英訳→The castle from which a howl moves
再翻訳→怒号が進展する城
そんなもの、進展しないでいただきたいところである。
天空の城ラピュタ(英題:Castle in the Sky)
【検証結果】
英訳→Shiro Laputa in the sky
再翻訳→空のシロラピュタ
城のことを、shiroと英訳する時点で、すごくエキサイトさを感じざるを得ないだろう。
崖の上のポニョ(英題:Ponyo)
【検証結果】
英訳→PONYO on the cliff
再翻訳→断崖のPONYO
POPな感じを脱し、ハードボイルドになって帰ってきたようだ。
コクリコ坂から(英題:From Up on Poppy Hill)※フランス語”coquelicot”→”ひなげし”
【検証結果】
英訳→From a body Rico slope.
再翻訳→ボディから リコ斜面 。
スマートな体型の、リコさんを彷彿とさせられる。いや、もしや、体から転がっているのか?
千と千尋の神隠し(Spirited Away)
【検証結果】英訳→God hiding of Sen and Chihiro
再翻訳→センとチヒロの神隠し
うおー!ついに着地成功である。漢字こそ違うものの、やっと正確な翻訳が、できたようである。
何度でも楽しめる作品
作品のことは大好きなのに、英題が何なのかすら、知らなかった筆者である。しかしこれだけは言える。芸術全般に通じることだが、昔観たものだとしても、歳月が経つと、違う視点や感じ方をすることができ、また違った楽しみを、何度でも、味わうことができる。今回も同様、再翻訳することにより、タイトルでまた異なった、楽しみ方ができるなんて、映画好き冥利に尽きることだといえるのではないだろうか。