炭水化物の取りすぎは体に毒?
日本人の主食であるお米。元気を出すためにご飯をモリモリ食べようと考える人がいるかもしれないが、残念ながらそれは寿命を縮める行為かも…
なんと、炭水化物を取りすぎると死亡リスクが向上するという研究が発表されたのである!
主食がお米の日本人は危険?
この衝撃の事実は、2017年に「ランセット」という世界的な医学誌で発表された。
研究は18ヵ国、13万人以上の食生活を調査し、7年の間にどんな病気にかかり、どんな原因で死亡したかを分析して行われた。
すると、全エネルギー摂取量に占める炭水化物の割合が70%を超える人は、炭水化物をあまり取らない人より、28%も死亡リスクが高いことが判明した。
炭水化物は糖質と食物繊維の総称であり、糖質が死亡リスクを高めているようだ。
研究結果によると、炭水化物由来のエネルギーが約60%を超えている場合は、注意が必要だとのこと。
お米が主食の日本人の総エネルギー量における炭水化物の割合の平均は58.4%で、研究結果からすると注意が必要だ。
「元気の証に」と言ってお米を食べまくることは、逆に身を滅ぼしているのかもしれない…
死亡リスクを下げるには、脂質を取るべき!
さらに、この研究には驚きの続きがある。
取りすぎは良くないと一般的には考えられている脂質こそが、死亡リスクを下げる役割を果たすようだ!
総エネルギー量に占める脂質の割合が30%以上の人は、あまり取らない人に比べ23%も死亡リスクが低下することが判明した。
日本人のエネルギー摂取量における脂質の割合の平均は26.9%であり、年々増加している模様。
油ものの取りすぎは良くない!という固定概念からすると、増加しているのは良くないように思えるが、この研究を知るとあながち悪くないのかもなぁ…
この衝撃の研究は、「食生活に関するガイドラインの見直しが必要だ」と結んでいる。
「元気にご飯をモリモリ食べて、脂質を出来るだけ抑えるべき」という、日本人の”理想的”な食生活も、変わるときが来るのかもしれない…
参照元:NIKKEI STYLE