あまりにも自然な鼻にあなたは驚くだろう
鼻は人の顔の中心にあり、その人の印象を大きく左右する。そんな大切な鼻が、ある日突然失われたとしたら・・・人生は大きく変わることになるだろう。
今回紹介する、ジェーン・ハードマンさんというイギリス人女性もその一人。下の写真の真ん中の人物だ。
一見普通の女性に見えるが、実は一年前に自己免疫疾患によって鼻を失ってしまい、現在人工鼻を付けて生活しているのだという。
そんな彼女が4月7日、イギリス国営放送BBCのニュース番組「This morning」にて登場し、鼻を失ってからの生活を語った。
その放送の途中、ジェーンが鼻を外す瞬間があったのだが・・・あまりにも衝撃的すぎるとして大きな話題を呼んでいる。
こちらがその放送分である。
司会が「再建手術をしたのではなく、人工鼻なんですよね?」と確認すると、ジェーンは何のためらいもなく「えぇ、実際には・・・」といって鼻をサクっと取り外した。
鼻が無くなった彼女の顔に、司会の女性は言葉を失う。まるで顔の真ん中にぽっかりと穴があいてしまっているようだ。
人工鼻は磁石でくっついており、夜ははずして寝ているという。そして朝には、歯を磨くのと同じように人工鼻をすすいでつけているのだという。
ここに至るまでに、彼女は鼻がない間大変な思いをしてきたのだそうだ。
鼻を失ってからの日々
▲鼻を失う前のジェーン
彼女の病は5年前に始まった。度重なる痛みや鼻血から、当初はただの血管炎と診断されていたというが、徐々に悪化の一途をたどり、ついに鼻呼吸もままならなくなった。
やがて自己免疫疾患と診断されると、鼻はどんどん崩れていき、修復不能になってしまったという。
自分の顔がどれだけ醜くなっているのか知りたくなかった。受け入れるのはすごく大変だったわ。
それに、夫と一緒でなければ外に出ることもできず、私の事情を知っている人のところにしか行けなくなったの。近所のスーパーに行くだけでも、そこにいる女性たちに顔を背けられるの。
慣れない場所に行くたび、ずっと私は顔を下に向けて歩いていたわ。前を向けば、人がジロジロ見てくるのが目に飛び込んでくるから。
ジェーンの苦悩の日々は、鼻の治療が終わってからも続いていた。上のコメントからは、強い孤独感が伝わってくる。
そこで医師に提案されたのが、取り外し可能な人工鼻を作るというものだった。著名な医師の協力の元、自然な人工鼻を手にし、かつての生活に戻ることができたのだという。
さらに、鼻がおちてからふさがれてしまっていた鼻部分にも鼻腔の穴をあけ、5年にわたり失っていた嗅覚や味覚も取り戻した。この2つの感覚が戻った瞬間は、彼女にとって非常に感動的だったに違いない。
ジェーンの気丈な姿からは、病気をしていたとはおもえない。鼻を失うという経験を乗り越えた彼女の笑顔は、多くの人に勇気を与えてくれることだろう。
参照元:Facebook ①、②、Metro.co.uk