編集?スタントマン?何それ?
映画のアクションシーンに必要不可欠なスタントマンの存在や編集技術。
しかし、アフリカのエチオピアで育ったディラール・アボホイさん(31歳)は、そんなことを知る由もなかった。
幼い頃よくみていた米国や中国の映画。その過激なアクションシーンを演じる役者たちに衝撃を受け、「僕もこんなことできるようになりたい!」と純粋に思ったのだろう。
そこから始まった彼の特訓だが、現在のディラールさんの様子をご覧いただきたい。
溝をジャンプする時も、山から下りる時も、階段を下りるときも、なぜかラクダの上でも!これでもかといわんばかりに「逆立ち」である。
実は、長年の特訓を積み重ねてきたディラールさんにとって、今や、二足歩行よりも、腕で歩くほうが楽チンだというのだ。
自己流の特訓で手に入れた身体
映画のなかのカッコいいヒーローに憧れて、ディラールさんが逆立ち歩きをはじめたのは9歳のころ。
毎朝3時間、そして毎夜3時間の計6時間をトレーニングのために費やした。もちろんジムに通うわけではなく、すべて自己流だ。
今では逆立ちをした状態ではないと落ち着かないというが、想像しただけで頭に血がのぼってクラクラしてしまいそうである。
常に向上心を持つディラールさんは、現在ギネス世界記録へ向けてさらなるトレーニングを続けている。周囲には彼を応援してくれる声が多いものの、ディラールさんの母親は彼が怪我をしないかいつも気がかりだという。母親からすれば当然だろう。
純粋な気持ちが、人をここまで強くするというのを実証してくれたディラールさん。ギネス世界記録保持者として認定を受ける日を、楽しみにしたいものだ。
参照元:YouTube、News Ghana