女は「優れたリーダー」だと認識されにくい・・・実験で明らかに!

カルチャー

突然だが、皆さんに質問したい。
あなたにとって「優れたリーダー」とはどんな人か、思い浮かべてみて欲しい。

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さて、どんな人を思い浮かべただろうか。

イギリス・ウォーリック大学の行動心理学者ティナ・キーファー教授は、自身の開いたワークショップで参加者達に、「優れたリーダー」とはどんな人であるのか、紙に描いてもらった。

その一例がコチラ。

ふむふむ。恐いけれど尊敬もできるバランスのとれた人。大きな聞く耳を持つ人。葉巻をくわえた貫禄のある中年。どれも納得のできる絵である。

しかし、キーファー教授はある「違和感」を感じたのだ。

それは、参加者の性別によらず、ほとんどの人が「男性の絵」を描いたということ。

ジェンダーに関する深層心理が「リーダーシップ」にどのような影響を与えるのかというテーマは、行動心理学者たちにとって非常に興味深いものであるのだ。

アリゾナのビジネススクールで教鞭をとるエリザベス・マクレーン博士は、以下のような実験を行った。

まずは二人の「リーダー」エリック(男)エリカ(女)を用意。二人には同じ台本を渡し、同じような方針で、あるミーティングを仕切ってもらう。

後にミーティング参加者達の評価を集計するとエリカはエリックと比べて「リーダーシップ」を認知されにくかったという驚きの結果が出たのであった。

この結果、筆者からすると結構驚きである。筆者はこれまでに女性のリーダーの元で仕事をした経験があるが、男性よりも何か劣っていると感じた事はないからだ。しかし恐ろしいのは、自分では気付かない無意識の部分で偏見が植えつけられている可能性である。

このニュースに対して、実業家のメリンダ・ゲイツさんもtwitterでコメントをしている。

人間の脳は「傾向をつかむ」ことに長けているから、現状男性のリーダーが多ければ、リーダーシップは男性と結び付けられるでしょう。でも幸いな事に、私達はそういった考えを払拭させるよう鍛える事はできます。

非常に前向きな意見である!

メリンダさんの言うとおり、偏見を持つことそれ自体はしょうがない部分もありそうだ。後は私達がどの程度それを認識し、変えていけるかというところにかかっているのかもしれない。

許諾元:Tina Kiefer
参照元:The New York Times

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yamada

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