新しい「いじめ」への立ち向かい方
皆さんは、友達、親、あるいは先生や上司からの心無い言葉で傷ついた経験はあるだろうか。
いじめやハラスメントに直面したとき、果敢に立ち向かうべきか、逃げ出すべきか、誰かに相談すべきか・・・・・・。対処に悩む人は多いだろう。
そんな中、カナダのとある女子高生のいじめへの対処法が非常に「クリエイティブ」だと話題になっている。
B.C. student called 'disgusting' and 'ugly' plastered the graffiti on a T-shirt to fight back https://t.co/W9uORzOhCk pic.twitter.com/ws86Byl8aF
— CBC Toronto (@CBCToronto) 2018年4月14日
その女子高生の名前はカイリー・クッコラさん。
カイリーさんはある日、自分が通う高校のトイレの壁にとんでもない落書きを発見する。
そこに書かれていた文字は「カイリーはキモい、ブス、尻軽!」
もしも自分あてのこんな言葉が公共のトイレに書かれていたら、みなさんならどうするだろうか?
落書きを見た瞬間、カイリーさんは意外にも「何コレ笑える」という感じだったらしい。
しかしその後、悲しさがこみ上げ、「なぜ女の子達はこんなことをやるのか」と思い悩んだそう。
カイリーさんは一体どうすればいいのか考えた。先生に相談することもできたが、それではおそらくなんの解決にもならないだろうと思い至った。
そこでカイリーさんは驚きの方法に出る。
なんと、その壁に書かれている落書きを写真に撮り、それをピンクのTシャツに印刷し、さらに後日、堂々と学校に着ていったのである!
カイリーさんはとにかく「私は何も気にしていない」「こんなものはただの文字で、何の問題にもならない」ということをアピールしたかったのだそう。
このオリジナルTシャツの効果か、カイリーさんはたくさんの同級生達から支援を得る事に成功した。
一部の教師達は苦言を呈したものの、最終的には皆応援してくれることとなった。
まさにカイリーさんの「戦略勝ち」といえるだろう。
もちろん、すべてのいじめのケースでこういった方法がうまくいくとは限らない。しかし、カイリーさんの行動はいじめへの新しい立ち向かい方を開拓したと言えるのではないだろうか。