あの薬でだんだん男性のことが好きに・・・
皆さんも一度は使用したことがあるだろう、鎮痛剤。
中でもプレガバリンという医薬品は、ヘルニアなどといった神経痛に対して処方されており、ファイザー社の「リリカ」はその代表的な商品である。
4月18日、このリリカを服用していた23歳のイギリス人男性が、BBCのテレビ番組「This Morning」に出演し、衝撃的な一言を発したのである。
「僕は鎮痛剤によって、同性愛者になりました。」
この男性は、イギリス東部の街リンカンシャー在住のスコット・パーディさん。
彼は2012年にゴーカートで足を骨折し、ひどい痛みや抑うつに悩まされたという。そこで医師に、痛み止めとしてリリカを処方された。
当初は別の薬を服用していたというが、副作用がでてきたことによってリリカが処方されるようになったという。
服用を始めて6ヶ月、彼はガールフレンドを探すことをやめた上に、女性に胸躍ることがなくなった。気が付くと、だんだん男性に心惹かれるようになっていったというのだ。
それまで女性に向かっていた性的衝動が男性に向かっている事にある日気づきました。
今までに一度も男性に興味はありませんでしたが、リリカを飲み始めてから女性に魅力を感じなくなってきたのです。
自分の気持ちに気づいたパーディさんは、そこから自分の心に正直に生きるようにしたのだという。
インタビュー内では、もし性的嗜好が変わるということがわかっていたら断っていた・・・と話しているが、現在では特に問題はないとしているという。それどころか、今は幸せであると語っている。
更に彼には最近ボーイフレンドが出来たそうで、この放送が終わった後に会いに行く予定だったそう。
ここまでに至るまでに様々な葛藤があっただろうが、きちんと幸せに生きられているのであれば結果オーライといっていいだろう。
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しかし、薬の服用によって性的嗜好が変わるというのはなかなか信じがたい。しかも、リリカという結構ポピュラーなお薬で・・・、である。ちなみに、ファイザーの実験ではこうした作用は現れていないという。
女性の例で言うと、経口避妊薬(ピル)の摂取によって男性の好みが変わるという調査結果も出ている。薬によって好きな人が変わるということは不思議ではないのかもしれない。
心と体は強く結びついているんだなぁ・・・ということを再確認させられる出来事であった。