【なぜ?】「生理用品」を政治家に送りつける「#LetItFlowムーブメント」がアリゾナで発生!

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生理用品が足りない!女性受刑者達の「屈辱」

女性の必需品、「生理用品」。女性にとってはトイレットペーパーと同じくらいなくてはならないもの。もちろんそれは「塀の中でも」同じである。

アメリカ・アリゾナ州では、女性刑務所への生理用品の配給量について議論が巻き起こっている。

現在、女性受刑者達は月に12枚のナプキンを配給されている。

しかし受刑者達からするとそれは全く足りておらず、「ナプキンやタンポンを懇願して物々交換するのが日常」であり「屈辱」を感じているということである。

受刑者の一人は語る。

私は一枚のナプキンを3枚に切って、3つの小さなタンポンをつくっているのよ!

立ち上がる女性議員

アリゾナ議会のアテナ・サルマン下院議員はこの問題のために立ち上がった。

「女性受刑者へ無制限に生理用品を配給するため、税金を投入する」という法案を提出したのである。

アメリカでは、議員が提出した法案はまず小規模の委員会に付託され、そこで委員長らの賛成を得られれば次の委員会にまわされるというのが一般的である。最終的に成立させるためには、上下両院の本会議で可決されなければならない。

委員会で法案について答弁するサルマン議員。委員会のメンバーはみな男性であった。

非常にセンシティブな女性の問題。しかしサルマン議員の健闘により、この委員会では賛成5・反対4で可決されたのである。

「生理用品」問題、今後どうなる?

サルマン議員の法案はアリゾナ中の議論を呼んだ。税金が絡む以上、当然反対勢力も多い。

この法案を支援する女性達によって、#LetItFlow(法案をそのまま通過させて)と称し、関係者のオフィスにナプキンやタンポンを送りつける活動なども行われることになった。

騒動の渦中で、サルマン議員は以下のようにツイートしている。

これは女性の尊厳のとても基本的な問題。未来の政府に任せっきりにはしていられない。

この法案を法律として成立させるまでには、多くの困難を伴うだろう。

サルマン議員の闘いは、まだまだ続きそうである。

参照元:azcentral.CNN、Twitter[1][2][3]

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yamada

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