普通に汚ねェ!
世界中で愛されているカレー。ちびっ子を集めて振る舞ったら、100%の確率で大喜びするだろう料理である。
そんなカレーで出来た川が、この度あるところで発見されたらしい!!・・・インドではなく、イギリスで。
こんな噂をきいたら、ご飯をもって今すぐ駆け出したくなってしまうかもしれない。だが、この画像をご覧あれ!
おえっ・・・思わずえずいてしまいそうな色だ・・・・。
黄色くなってしまったのは、イギリス・ウェストヨークシャー州ブラッドフォードを流れている川である。
なんとこの川に、数年前からカレーが垂れ流しになっているというのだ。
地元のボランティア団体に所属する環境学者ロブ・ヘラウェル氏が、カレー色になってしまった川を浄化しようと2012年にから戦い始めた。
カレーストリートが生むカレー川
ブラッドフォードはもともと繊維産業で発展した都市であるが、やがてそこにはたくさんのインド系の人々が移り住むようになり、カレー屋さんが多く出店するようになったのだという。
産業革命後、繊維産業は縮小し、残ったのは200軒以上ものカレー屋さん。現在ではこの街の一大産業と化しており、10万人の雇用を支え続けている。
どうやら、そんなカレー屋さんの下水設備が問題だったようだ。
環境学者のロブ・ヘラウェル氏はこのように答えている。
レストランへの調査を行ったところ、カレーを川に投げ捨てているわけではなく、普通に洗っているだけで、原因はここにありませんでした。
問題は、各建物の配管設備だったのです。
普通の家庭ですと、洗濯機の排水は排水管につながれています。しかし、レストランの排水は旧式のまま川に垂れ流しになってしまっていました。
産業革命時、各企業が汚水処理設備を川に直接通していたのです。建設会社は排水設備がどうなっているか確認せずそのまま接続していたので、今日まで旧式の排水方式だったのです。
つまり、カレーの皿や鍋をあらった水がそのまま川に流れてしまっていたのだ。
見れば見るほどカレーが食べたくなくなるコチラの事件。
学者さんの6年に渡る調査のおかげで、水源ならぬカレー源が発見されたため、これからブラッドフォードの環境も改善されるに違いない。
参照元:Dalily Star、Facebook