大注目の華やかカップルの誕生
稀代の天才実業家、イーロン・マスク。総資産200億ドルとも言われる彼は、女性遍歴も輝かしい。アンバー・ハードなどの名だたる女優と浮き名を流してきたイーロンが、先日新たなガールフレンドとの交際を発表した。
.@elonmusk is dating @Grimezsz https://t.co/TOotcjRkhV pic.twitter.com/0feYLGPkF1
— Stereogum (@stereogum) 2018年5月8日
新恋人はカナダの人気アーティスト・グライムス。
有名人同士華やかなカップルであるように見えるが、実はイーロンがグライムスを見初めたきっかけはすこし風変わりであったという。
二人を結びつけた言葉あそび
スペースXやテスラで革新的な事業をこなすイーロン。彼の興味の対象は宇宙やコンピューター、人工知能である。
人工知能といえば、あるネット掲示板にRoko(ロコ)という人物が投稿した、奇妙な思考実験のことをご存知だろうか。
遠い未来に超発展した人工知能が、過去に遡り自分達にとって都合の悪い人間を殺す可能性があるのではないかというアイデアである。そして、我々は、この事を知った時点で人工知能によって殺されるリスクが上がってしまうのだ。
この思考実験は「ロコのバシリスク」と呼ばれ、AIオタクたちの間で親しまれている。
さて、ある日イーロンは、ちょっとした言葉遊びを思いつく。「ロココ・バシリスク」である。
・・・うん?
これは「ロコのバシリスク」と、18世紀にフランスで流行した美術様式「ロココ」を掛け合わせたシャレである。
・・・ハイレベルすぎる。
「おもしろいこと思いついた!」と思ったイーロンは、さらにこのアイデアを発展させるべくネットで「ロコのバシリスク」と「ロココ」について調べはじめる。
そこで彼は発見したのだ。自分よりもずいぶん前に、「ロココ・バシリスク」をアートとして体現している人がいることを。
それがグライムスである。
彼女が2015年に発表した楽曲のミュージックビデオに、「ロココ」と「ロコのバシリスク」をモチーフにしたキャラクターが登場しているのだ。
ビデオを見たイーロンはグライムスに興味を持ち、連絡をとったのだとか。
「ロココ・バシリスク」が二人を結びつけたのである。
“すごい量のコカイン!”
実はこの二人、ツイッター上でも小粋なジョークを飛ばしあっている。
例えば先日公開された、探査機が捉えた「彗星の表面」の動画。
Absolutely stunning video of the surface of Comet 67PChuryumov-Gerasimenko (By landru79 & ESA) pic.twitter.com/m5QIUdlBBV
— World and Science (@WorldAndScience) 2018年4月26日
このロマンあふれる動画にイーロンはリツイート。するとグライムスは、「すごい量のコカイン!」とブラックジョークを返信した(ツイートは現在削除されている)。それに対してイーロンは・・・
Yeah, most people don’t know this, but comets r mostly made of cocaine
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年4月28日
そうだよ。あまり知られてないけど、彗星はほとんどコカインからできているからね。
・・・このように独特な世界観で意気投合する二人のことを、海外メディアは「ガチオタカップル」と報道した。
成功したミリオネアと、若く美しいアーティスト。しかしこの二人、容姿や年齢、収入などを超越した部分で惹かれ合っているようだ。