各国において、文化的背景や宗教的背景が違うのは当然のことだろう。
しかし、先日クウェートで報じられたニュースには、世界中が驚きを隠しきれない。
なんと、女性キャスターが同僚の男性を「ハンサム」と言ったことで、停職処分を受けたというのである。
「そのままで十分ハンサムよ!」
問題の映像がコチラである。
生放送で国の地方選挙の様子を伝えていたバシマ・アル・シャマーさん。現場で実況をおこなっていた同僚男性につないだのだが、男性が被っていたスカーフを直す仕草をしているのがおわかりいただけるだろうか。
そんな男性に対し、バシマさんはこう言った。
直さなくても大丈夫よ、あなたはそのままで十分ハンサムだから
え!?これがダメなのっ!?
国営メディアを通して冗談を言うな!
この映像は瞬く間にソーシャルメディアに拡散され、彼女を支持する派としない派とに別れ、現在も論争が繰り広げられているという。
国会議員の一人は、バシマさんが国営テレビのチャンネルを通して冗談めいた発言をしたり、「ハンサム」という言葉を使ったことはありえないとしているが、他人を傷つけないユーモアにもっと寛容になるべきだという国民の意見も多い。
これを受け、バシマさんの見解はこうだ。
冗談でも何でもありません。身なりを直そうとする男性がいれば、そんなことをしなくてもハンサムだから、というのはこの地方でのコミュニケーション習慣です。だから私も彼に対してそう言いました。そのままでいいから、国民のみなさんがニュースを待っているわよ、と。
彼女の仕事ぶりはプロフェッショナルだと評価も高いため、多くの人が早期復帰を望んでいるようだが、国が違えばこんなことになるのかと、改めて感じさせられたニュースであった。
参照元:YouTube、Khaleejtimes