11歳で大人の心をつかむ少年
世界中には、悩み、迷う人々があふれている。そんな大人たちを励まし、心をつかみ続けているわずか11歳の少年が大きな注目を集めている。
しかも、話術だけでだ。
Hammad Safiさんの投稿 2018年3月7日(水)
彼の名はハマド・サフィ。
サフィくんはパキスタン出身の小学生でありながら、モチベーショナルスピーカーという仕事をつとめ、大人たちを励ますために様々なテーマを語っているという。
彼はパキスタン出身で、10歳のころから活躍し始め、今やその名声は世界中に広まっている。中には、「パキスタンの天才少年」「小さな伝道師」と呼ぶ人も。
彼の講演はすべてがオリジナルというわけではないというが、語り口調には強い説得力があるといい、現在Youtubeチャンネルには16万人ものファンがついているという。
モチベーショナルスピーカーとは
みなさんは有名人などの講師を招き、話を聞いて人生の参考にする講演会にはいった事があるだろうか。
新しい知識を取り込みたいとき、別の価値観を感じたいときなどなど・・・様々な種類の講演会が日々行われているが、その中で、人々を成功に導くための講演を行う人がいる。
こうした人々のやる気を鼓舞し自己啓発を行うことが、モチベーショナルスピーカーの仕事である。
2002年ごろから認知されるようになったこの職業には、既に多くの花形スピーカーが存在しており、ネットやテレビ、書籍などで大きな成功を収めている人もいるという。中には数億円規模で売り上げているスピーカーもいるそうだ。
厳しい状況下で生まれたサフィくんの夢
非常に恵まれた状況にあるサフィくんだが、「子供らしくいられる時間を奪われているのではないか」「普通の勉強はしているのか」といった心配もされているそう。
そんな中でも彼は努力をやめず、毎日10時間から12時間勉強に励み、夢へと突き進んでいるという。将来は、パキスタンの魅力を世界中に届けられるような首相になりたいと考えているそう。
これについて、パキスタンのメディア「Ary News」に対し、サフィくんはこのように語っている。
一国のリーダーになることを神に誓いました。
僕たちパキスタン人はテロリストなどではないと、世界中に証明するためにメッセージを届けたいのです。
僕らにたくさんの才能が有り、すべてを持っている。ただ、精一杯働くことだけが必要なのです。
パキスタンでは、タリバーン等のイスラム過激派が今でも多くのテロを起こしており、テロリストのイメージと共に厳しい視線が浴びせられている。
こうした厳しい国で懸命に生きながら、小さい体でみんなを励まそうという姿に、世界中の人々が胸を打たれているのだ。