1日数時間、赤ちゃんになる24歳女性
まずは、こちらの写真をご覧いただこう。
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ロンパースを着たツインテールの可愛い赤ちゃん、というにはあまりにも無理があるだろう。
おしゃぶりを口にくわえ、赤ちゃんのように振るまう彼女だが、実際の年齢は24歳だという。
では、なぜ24歳の大人の女性が、このような格好をするのか。
そこには、世間にはあまり知られていない、現代社会のストレスがつくる心の病気と密接な関係があるようだ。
抱えている問題やストレスを忘れられる
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米オレゴン州で働くハイディは、「リトルスペースコミュニティー」と呼ばれるサブカルチャーグループの一員であり、そのなかで1日数時間赤ちゃんになるグループに属している。
それまでは、自分以外にこのような人がいることは知らなかったというハイディ。しかし、このグループに入り、赤ちゃんになった自分をみんなが愛し、受け入れてくれたことに心地よさを感じたのである。
それぞれが昼寝をしたり、足を宙でバタバタさせたり、ぬり絵をしたりとおもいおもいの時間を過ごすのだが、1日数時間赤ちゃんになることで、自分が抱えている問題やストレスを忘れることができるのだという。
彼氏を「ダディ」と呼ぶのは赤ちゃんのときだけ
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とはいえ、彼女の私生活はいたって普通だ。
付き合って2ヶ月になるボーイフレンドもいるが、初デートの際にすべてを打ち明け、彼もありのままのハイディの姿を受け入れてくれているようだ。
赤ちゃんになったときは彼のことを「ダディ」と呼び、他の時間は24歳の女性に戻るのである。赤ちゃんのロールプレイに興奮しているだけではないかと誤解をする人が多いというが、ハイディが赤ちゃんでいるその時間は、彼も父親として接するのだという。
赤ちゃんになる理由は人それぞれ
ハイディのように社会のストレスを忘れるために赤ちゃんになる人もいればそうでない人もいる。
こちらの動画の女性は、幼いころに親から虐待を受け、無邪気で自由な子供でいられる時間がなかったため、もう一度赤ちゃんになりたいというのである。
理由はそれぞれだが、みんな何らかの問題を抱え、解決方法として選んだのが「赤ちゃんになる」ということだったのだろう。
まわりにひとりでも多くの理解者が増えることで、彼女たちのように救われる人も増えるのかもしれない。
