タイの洞窟で10日間生き延びた子供たちのように、奇跡というものは起こりうる。
しかし、今回飛び込んできたニュースは、奇跡とよぶにはあまりに長い年月が経過しているため、「神隠しか!?」という説が流れ始めている。
なんと、1年半前に波にさらわれ行方不明になっていた女性が、当時の服装のまま、同じビーチで発見され、生存が確認されたというのである。
1年半前に波にさらわれ行方不明に!
2017年1月8日、インドネシアの西ジャワ州にあるビーチで休暇を楽しんでいたのは、こちらの52歳の女性。
しかし、突如、巨大な波が押し寄せ、あっという間に彼女の体は波にさらわれてしまったという。
その1週間後、捜索チームにより身元不明の遺体が海岸で発見されたが、女性にあった特徴的な母斑がなくDNA鑑定でも一致しなかったため、遺体は別人だと判断された。
そして、捜索は打ち切られ、当局により女性の死亡宣告がされたという。
「私は生きている」→捜索を再び再開!
事故から1年半の歳月が経過し、忘れ去られようとしていた矢先、2018年6月末に女性の親戚にあたる高齢男性がこんな夢をみたという。
彼女が夢に出て言うんだ、私は生きているって。
男性は親戚を伴い、女性が行方不明になったビーチで何時間もかけて捜索を続けた。
そして7月1日午前4時、ついに女性を発見したのである。
彼女が姿を消した場所からわずか500メートルの場所で、行方不明になった当時と同じ花柄の黄色いドレスに黒いパンツを身にまとった女性は、砂に覆われ意識のない状態で発見された。
生きて帰ってきた奇跡
女性は地元の病院に搬送され、その後、意識が回復したという。肉体的にひどい衰弱症状などはみられないものの、誰との会話にも応じていないようだ。
神隠しなのか、彼女が故意に失踪したのではないか、叔父がみた夢は何だったのか、地元では憶測が飛び交い、多くの不可解な点が残る事件だが、女性の家族はそんなことは気にも留めていない。
ただただ、女性が家族のもとに生きて帰ってきてくれた、それだけが家族にとって奇跡なのだ。